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彼から出会って、約９時間後。
目の前には、堂々と座っている課長。
不機嫌に、俺の提出した資料をヒラヒラさせている。
俺は、俯くばかり。
課「で。どうしたら、こうなるわけ？」
「すいません...」
課「すいません、すいませんってな...お前は、それしか言えないのか！？」
「すいません...」
こんなにも課長が怒っているのには、意味がある。
昨日まとめた報告書が、昨日の雪びっちゃびっちゃになってしまっていた。
家に着いてから気づいたのだが、気づいたときには遅かった。
文字が滲み、所々破けていた。
鞄に入れた上に、クリアファイルの中に入れといたのに......。
出勤ギリギリまでもう一度書き直したのだが、それが誤字脱字だらけであって、今に至っている。
課「お前らが、勝ち取った山だろうが！しっかり最後までやりきれよ！」
「以後、気を付けます...」
やっと課長から解放され、自分のディスクに着く。
雅「ひゃー...翔ちゃん、ドンマイ」
「お前ほどじゃないけどな」
隣のディスクに居るのは、後輩の相葉雅紀。
まぁ、ほぼ同期。
課長に怒られる率、90％超えの男。
雅「まぁ、警察は怒られてなんぼだよ」
「怒られない方が、望ましいんだよ...」
はぁ......落ち込む。
あっ、そうだ。
今日もまた、彼に会えるのかな...？
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作者名：＊蒼風＊ | 作成日時：2015年3月26日 20時
