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体力が回復したのは、3時ごろだった。
空には、うっすら月が見えていた。
もう、花壇にいるのか...？
重い足をあげ、来た道を戻ることにした。
「はぁー......」
戻ってきても、彼はいなかった。
金田さんが言っていたことは、本当なのだろうか。
何だか...変な気分になった。
彼と会ってもいいのだろうか...。
昨日、無理してまで会いに来て......無理させてるんじゃないだろうか...。
月が見えているのに、現れないってことは...会いたくないってことなのか...。
しばらく距離を置くことにした。
あれから、3ヶ月がたった。
彼とは、一切会っていない。
彼も、花壇で歌っていない。
なんか...別れかけのカップルみたいだ......。
「はぁぁ......」
雅「...翔ちゃん、大丈夫？」
本当に心配しているような顔で、顔を覗き込んできた。
「えっ？...どうして」
雅「いや...だって、翔ちゃん。最近、溜め息ばっかりだから.....」
そうだったかな？
無意識のうちに、溜め息を付いていたらしい。
彼に会えないのが、原因か？
「...相葉くん」
雅「ん？」
「...相談、乗ってもらえる？」
雅「えっ！？......もちろん！！」
頼られたのが嬉しかったのか、テンションがハイになってしまっている。
でも、相葉くんの性格上、いい答えを貰えるかもしれない。
人の気持ちをよく理解できるし、最後まで悩んでくれる。
「ありがとう」
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作者名：＊蒼風＊ | 作成日時：2015年3月26日 20時
