オリエント (ページ10)

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2話罠～2～ページ10

武蔵「なに…！！？」

？「私…貴方となら何をしてもいいよ…！」

と、上半身をガラ空きにして
赤面しながら武蔵の上に乗っかる

？「ニコッ))」

小次郎「やめろ女脱ぐんじゃねえ！！////」

小次郎は手のひらで前を隠すが
顔は前を向いたままだ

黒音「ヒクッ))…まあ…女の罠か…」

小次郎「女の罠…！？お前もするのか…？」

黒音「死んでも絶対にしません」←即答

武蔵「何をしても…だとぉ…！？」

武蔵はジリジリと女の肩に手を置く

？「カッ))バカめ引っかかったな！！」

と、急に小悪党の顔になる女

？「あんたもチョロい！！隙ありぃ！！」

ギラッと言う効果音を立てて小刀を武蔵に向ける
が、武蔵は自分の方足を女の腹に当てて

武蔵「俺に隙なし」

と、片足と両手の力で女を飛ばす
つまり巴投げである

？「きゃああ！？」

女はクルクルと回転をしながら地面に着く

？「ちっ…なぜ？この赤毛は引っかからない…そっちの金髪は一発で腰くじけだったのに！」

女はビッと小次郎に指を向ける

武蔵「なんだ、こんな色仕掛けに引っかかったのか小次郎！」

小次郎「うるせえ！少し油断しただけだよ…！」

黒音「そうだ！私が斬られさえしなければ小次郎様こんな女に手を出したりしないぞ！！」

小次郎「俺手ぇ出してねえよ！？」

と！黒音の方にぐるっと方向を変えて見る

武蔵「だが俺には聞かないぜ…なにせ鉱夫学校では…石彫りの邪魔になる雑念を払う修行を山ほど積んできたからな…！」

黒音「…！あー、あれか」

武蔵「『女が寄ってきたら巴投げ』これが鉱夫の鉄則だ！！」

図

女子軍「鉱夫よー！！付き合ってくださーい！！」
男子「ヤメロー、寄るんじゃねえー」
女子軍「うわー、ああー、やられたー」

？「な…なんですって！？」

小次郎「鉱夫ってすげえな…」

？「この赤毛油断ならない…こうなったら…」

女は両方の裾をまくり窯の様な武器を
手首あたりに降ろし

？「本気でやるっきゃない、かぁ…」

女の武器の周りに輪が出来て
そこから尖った石の様な物がうっすら見える

武蔵「なんだ！？こいつの武器は…！？」

黒音「！！？(あれは！)」

ボオオーーー

武蔵「何だ？」

？「午の刻を過ぎた！？お館様に叱られる…！！あんた達の鬼鉄騎借りていくわね！」

小次郎「あいつ親父の鉄の馬パクりやがった！」

武蔵「取り返そう！」

小次郎「ああ、追うぞ！」

黒音「返せー！！恥知らずー！！！」

武蔵・小次郎「待てコラァー！！」