パパが嫌いだ【爆豪勝己】 (ページ17)

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学校から帰る頃には空はもう暗くなっていた

まあ別に怖いとかそんな可愛い感情は無くて

普通に1人で帰れるんだけど

もう少し駅に近いところにしたら良かったな､なんて

好きな音楽を聴きながらそんな事を思ってた

自分がダイナマイトの子供であるということを忘れて

自分はもう強くなっていると勘違いして

気を緩めすぎたんだ

『ぃ"っ…』

背後から近づいてきていた者に気づかず

頭を殴られた私はそのまま気を失った

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目を開けるとそこは病院で

すぐに嫌いな奴と目が合った

「大丈夫か… 」

んな顔して私を見てくんな

色んな感情がぐちゃぐちゃとした目で見てくる

お父さんの表情は

私を無性にイライラさせた

『 …なんでいるの』

私のそんな小さな声にお父さんは応えなかった

その代わり

「帰ってこい」

低い声でそう返してきた

お父さんの言う

帰ってこい

それはきっと一人暮らしを辞めろって事だと

頭で理解した瞬間

『嫌』

私はハッキリそういった

けど今回はお父さんも諦めない

見たことの無いくらい怖い顔で私を説得してくる

「ンなら高校辞めさせる」

『は？』

＂嫌なら帰ってこい＂

そう付け足すお父さんに初めて殺意を感じた

一人暮らしを辞めないなら高校を辞めさせる

行きたいなら帰ってこい｡なんて

どんだけ私の事が嫌いなんだよクソが

『 …わかった』

やっとお父さんから離れられると思ったのに

私の一人暮らし生活は1週間もしないで終わった。