緑谷君の妹はみみっちい彼にゾッコン【爆豪勝己】 (ページ9)

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彼の腕が私の腰に通されて

近距離のまま赤髪先輩は私の顔をじっと見つめてくる

なにか始まるのか？なんて思ってたんだけど

「緑谷の妹！」

『え？ぁ、そうです！』

お兄ちゃんと同じクラスの人か。

あ、そういや勝己君と仲良さそうだった人か

＿＿＿＿＿＿「おいクソ髪」

そんな私たちの背後から

不機嫌そうにポッケに手を入れて歩いてくる勝己君。

かっこいいじゃねぇか。

あまりのかっこよさに顔が熱くなる。

こりゃ重症だ。

＂お！バクゴー！＂なんて赤髪の先輩が言うが

勝己君は不機嫌に私達をみて

「離したれや」

そういえば私、腰に赤髪先輩の腕通されたままだったなあ

なんて思うと赤髪先輩は

＂悪ぃ！＂と慌てて腕を離した。

開放される私の体に次は勝己君が近づいてきて

「ちゃんと前見て歩けよ」

軽くほっぺをつままれました。

いやなぜ？

＂いひゃい＂なんて言えばパッと離される指

＂遊んでやるなよ＂なんて赤髪先輩が苦笑いしながら言う。

いいえ、いいんです。

勝己君にならいくらでも遊ばれたいです。

ふと食堂の方から視線を感じた。

そっちの方をみれば友達がグッと親指を立てて応援の目を。

いや、あんたはよ席取れよ。

それに気づいた赤髪先輩

「あ、俺ら席とってあんだけど一緒に食べるか？」

え

それってつまり

勝己君と一緒にご飯ということですか？

なにそれ

もしかしてそれって

＂あーん＂イベントとかあるんですかね？

それならもちろん

『ぜひ！！』(この間0.03秒)

「ぁ"？」

そうと決まれば私は友達も呼んで

先輩方とご飯を一緒に食べることに＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「いやいいわ、あんたのニヤケ面見んのきちぃし。
また話し聞かせて」

『え、ちょま､私1人は､ちょ…』

おかしいだろ。