緑谷君の妹はみみっちい彼にゾッコン【爆豪勝己】 (ページ12)

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「んじゃ、また来週ー」

『ばいばいーまた連絡する』

学校が終わり放課後。

私はいつものように真っ直ぐ駅へ向かって家に帰るつもり。

だったんだけど

「爆豪と同じ帰り道だろ？途中まで一緒に帰っていいか？」

『へ､ぁ､はい…！』

何故か勝己君の友達である切島先輩と一緒に帰ることに。

切島先輩は私が頭を上下に振ると

ニカッと効果音がつきそうな程の眩しい笑顔をして

私の隣に並んでいる

いやこの人爽やかすぎる､素敵すぎる。

「学校楽しいかー？」

『お陰様で楽しいです…！』

沈黙にならないように話しかけてくれる切島先輩。

優しすぎる。さすが勝己君の友達

「放課後はいつも1人か？」

『勝己君と会えば勝己君と帰ってますよ！』

私がそう勢いよく言うと彼はクスクスと笑って

＂本当に好きなんだな！＂

思わず顔が赤くなってしまう

『え、好きってなんで分かるんですか！？』

「え？バレてないと思ってたのか？」

『えぇ！？』

なんということでしょうか。

切島先輩はとっても鋭い方なのか？

勝己君ですらきっと気づいていない私の好意に

出会ったばかりの彼が気づくなんておかしいのでは？

いや、まぁ勝己君には

バレないように最善を尽くしているつもりだから

バレてたらそりゃ

「あ､爆豪には言わねぇから安心しろ！」

『助かります… 』

私達はそう言って駅で別れて

何も無かったかのように自分の家へ帰った。