緑谷君の妹はみみっちい彼にゾッコン【爆豪勝己】 (ページ20)

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『泊まりとかいつぶりかな？』

「小学生とかじゃねぇの」

沈黙で気まづすぎた私は勝己君に声をかければ

案外何ともなさそうに返してくれたけど

顔が引きつってるような …

え、そんな私と寝るの嫌だった？

えそれはちょっと悲しい

けど今からでも光己さんに部屋を変えてもらいに行かなきゃ

「 Aはいいのかよ」

『へ？』

心の中でアワアワとしていた私に勝己君はそう聞いてきた

どういう意味で言ってるのか私には分からなくて

間抜けな声で聞き返してしまう

「俺と寝るってなっても気にしねぇんか」

真っ直ぐと私を見る勝己君の目。

目が離せなくてじっと見つめてしまう

『き､気にしないよ？』

どう応えるのが正解なのかな。

私はオドオドとしながら恐る恐るそう応えれば

勝己君は小さくため息を付いてグイッと距離を縮めてきた

後ろは壁で引けなくて

ぶつかってしまいそうな程近い距離｡

「んじゃあ､俺が何しても文句言えねぇなァ？」

意地悪にそう言った勝己君の表情は

もう大人の男の人同様で

年齢が1つしか変わらないのに

こんなに違うのかと胸がキュゥゥと痛くなる。

彼から目が離せないまま頬が赤くなるのを感じて恥ずかしい

「フン､間抜け面」

そんな私を見て鼻で笑ってくる勝己君

『ッ〜！意地悪しないで！』

＂もう怒った！＂っと立ち上がって

私は勝己君の部屋を逃げるように出て

光己さんの手伝いをしに行った。

勝己君にこれ以上遊ばれてたまるか！！