「テン、あのね…」 (ページ3)

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『ただいま〜〜』

両手にコンビニ袋を下げてドアを開けるといつものようにテンが迎えてくれた

『遅くなってごめんね、すぐご飯作るからね』

そう言ってテンの顎辺りを撫でると気持ち良さそうな顔をして、にゃあと鳴いた

服を着替えて直ぐにテンのご飯を作って、ついでにコンビニで買ってきた惣菜を温める

『今日は飲むぞ〜！』

1人意気込んで酒の瓶を勢い良くあけた

明日が休みなのもあってぐいぐいと酒が進んでしまいいつの間にか2本目も飲み干しそうになっていた、頭もいい感じにふわふわしてきた

ご飯を食べ終えたテンが私の傍にやってきて頭を私の腕にスリスリとしてきた

『ん〜テン、よしよし今日も可愛いいねぇ〜』

ひと撫でして抱き上げるとテンは私の目を見てなんだか心配そうな顔をしている

『テン、あのね…今日は上司に仕事押し付けられて、挙句の果てこれができてないとか違うとか言われてだったら自分でやれよ！って話でしょ？私にだってやらないといけない仕事があったのに…また定時で帰れなかったよ…』

私はいつもみたいにテンに愚痴を話す
お酒も回ってきているせいか、なんだが突然睡魔がやってきて愚痴を話していた途中で私は意識を手放した