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『遺言』 ページ46
NOside
崩壊する世界に一人の“喰種”は高い鉄骨に立ち、傍観していた。赤い線で彩られた狐の面を外し、空へと投げる。
「さいっこーな日だ!!!
こんな絶景二度と見れねェ!!!
世界一の名画より!世界一の映画より!世界一の景色より!さいっこーだぜ!!!
カネキ!!!!」
リゼの赫子を移植され、ヒトから“喰種”になった少年は世界を壊す化け物になった。
「今の気持ちを聞きてェなァ!!!
どうだい!?君は救うどころか壊す一方だ!!」
大声で叫ぶ影乃の声が聞こえたのかたくさんの赫眼のひとつから涙がぽろりと落ちた。
「俺の声が聞こえるのか・・・!!
なら!これも聞こえるよな!?
俺は今!この瞬間を愛そう!
君も今を楽しめ!!
そうすれば全て良くなるぜ!!
さァ!!全て委ねろ!
理性なんてクソ喰らえ!!本能のままに楽しめ!!クソガキ!!!」
その言葉を最後に影乃の上半身は消えた。
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作者名:水無月 | 作成日時:2017年9月14日 3時