【東京喰種】モノクロ狐番外編【男主】 (ページ5)

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『味覚』ページ5

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“喰種”には味覚がある

しかし、ヒトより感じるのは少ない

血は甘く、腐らせれば酒になる

コーヒーは苦く感じ、“喰種”用の砂糖と入れれば多少は甘くなる

ヒトには更に味覚がある

｢甘味｣、｢酸味｣、｢塩味｣、｢苦味｣、｢うま味｣

“喰種”よりある

なんて羨ましいのだろう！

俺にとっちゃ食事とは回復や赫子を出す為の作業に過ぎない

クインクスとか言う奴らがヒトの食事をして赫子を出すなんて贅沢過ぎて、狂うかと思った

･･･嘘だけど

ヒトの肉は美味いが同種の肉は不味い

強くなる為には同種を喰わなければならない

不味いから喰べたくないと嫌がるコウにどう喰わせるかとコサメと(コブは強引に喰わせる一択だったから論外)悩みまくったのは良い思い出だ

いつからアイツは積極的に喰べるようになったのだろうか

そこまで興味は無いので追究はしない

もし次も人間に生まれるなら普通の“ヒト”になって食事を楽しみたい

好物を見つけて、腹がはち切れるくらい食べる

そして絶命する

なんて素敵な死に方だろうか！

しかしまた人間になる確率は低いらしい

まあ、本当に来世があるのか知らないが