『対面』 ページ40
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「互いに顔晒してるって妙な気分だな」
「私は嬉しいよ、君の綺麗な顔を拝めるのだから」
「おふくろ譲りの顔は否定しねえよ
お陰で女に困らずに済んだ」
「君の“盾”が嫉妬するんじゃないか?
あの漫画から飛び出たような執事の男」
「コサメか?アイツなら分かってくれるさ
最終的には喰うんだ、恋も愛も全て俺の腹の中に入っちまうんだからよ」
「そう言えば君は今後どうするつもりだい?」
「俺か?そうだな
特にする事はないが強いて言うなら・・・アイツに会いたい
が、なーんかもう満足しちまったんだよな」
「新たな恋を探すのかい?」
「あー、アイツ以外恋をするつもりはねーが
“盾”とコリに愛情持ってんのは否定しないぜ
そーいう高槻さんはどうするおつもりで?」
「私はもう少しこの世界を楽しんでから考えるさ」
「そっか、じゃあそろそろ俺は行くわ」
「また会えると思う?」
「会えるさ、今度はお茶会しようぜ
アンタの堅物と育ての親も一緒にさ」
「ふふっ、それは楽しみだ
また会おう」
「ああ、
またな」
真っ白な空間に現れた錆び付いたドアノブを引き、足を踏み出した。
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作者名:水無月 | 作成日時:2017年9月14日 3時