【東京喰種】モノクロ狐番外編【男主】 (ページ23)

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『狐舞』ページ23

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狐舞(コブ)と名付けられた男の一日は昼から始まる。基本“喰種”は夜型なのでこちらの方が都合が良く、仲間に規則正しい生活を送っている者が居るので緊急事態がある場合は叩き起してくれると任せている。

まず〔ＣＣＧ〕に見つからないように２区の見回りをする。先代の２区のリーダー(といってもコブは未だにリーダーは影乃だと言っているが影乃本人は２区に居ないことが殆どなので渋々引き受けている形)が居ないので２区の“喰種”トラブルはコブなりのやり方でねじ伏せている。

一通り見回りを終えると２区の集まる場所へと向かい、ボロいソファへと寝転がり昼寝を始める。別の仲間である女の“喰種”が居る時は姑のようにグチグチ言うので口喧嘩になり、あとで規則正しい“喰種”に注意されるまでが一連の流れである。

日が沈む頃に起き、もう一度見回りを始める。２区といっても影乃(せんだい)が広めた縄張りしか見回りをしていないのでそう広くはない。

基本“喰種”は何もしなければ一ヶ月は何も喰べなくとも生活できるが、喧嘩が生きがいのコブは“喰種”が開催している地下格闘技へと行き、賞金稼ぎをするので一ヶ月の頻度では足りず度々襲ってしまう。

しかし脳筋のコブはすぐに〔ＣＣＧ〕にバレてしまいあまり狩りは出来ず、影乃が連れてくるヒトを喰べる事が多い。

夜には稀に仲間の“喰種”に会い、情報を交換するがコブには仲良くしている“喰種”など居らずただ仲間の会話をぼんやりと聞くだけだ。

影乃から集合が無ければ再び寝泊まりしている廃墟へと向かい、眠るだけ。

コブの一日は何もしない日が多い。