今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:9,345 hit
小|中|大
『告白』 ページ19
・
何も考えずただ歩く。
虚ろな目でふらふらと歩く。
なぜ自分はここにいるのだろうか?
ひどい顔をしていた“喰種”を最後に自分は死んだはずだ。
「────」
あちらから声がする。声のする方に足を進めると声が大きくなる。
「柳下ィ!!!俺の勝ちだ!!!」
何かを手にし勝利を宣言する男に見覚えがあった。あの時のひどい顔とはまったく違く、喜々とした顔で輝いている。
もう大丈夫だろう。彼の周りには仲間が居る。踵を返し、来た道を戻ろうとすると自分を呼ぶ声が聞こえた。
「やっと言える・・・お前の事が大好きなんだ
愛してる“──”」
自分の名を呼ばれた瞬間にあれはクインケだと理解する。そしてあのクインケは自分の赫子で出来ているとも。
「ハッ、乳くせぇガキが何言ってんだよ」
先に黄泉に行って待っていよう。あぁ、愛用していたタバコが恋しい。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水無月 | 作成日時:2017年9月14日 3時