十三回目の恐怖 ページ15
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ぐすぐすという鼻を啜る音で荼毘は目が覚めた。
火は消えており真っ暗だが、月の光が射し込んでいた。
音の元はブランケットを頭まで被り体を丸めて寝ている女。
影沼Aからだった。
月の光を背に丸めまっている為。
表情は見えない。
するとAの影から黒い手が出てきた。
スルリと出てきたかと思ったらAの頭を撫でる。
「俺が守るから、大丈夫」
今までのカタコトとは思えないほど
ユラユラと動く黒いモヤのような手からは白く細長い“何か”が見え隠れしていた。
(あれは･･･骨)
撫で続けていると次第に音は止む。
「駄目な兄でごめんな」
スルスルと手は影の中に消える。
(駄目な兄？)
「･･･お兄ちゃん？」
「シィー、荼毘クンガ起キチャウ
眠レナイナラ屋上デオ喋リシヨウ」
“個性”に自我があるのは少なからず存在しているが。
関係性は人それぞれ。
後で訊いてみるかと軽く考え。
荼毘は部屋から出るAの後ろ姿を眺めながら再び眠りについた。
翌日、私と荼毘さんは路地裏を歩いている。
と言っても私の斜め後ろに荼毘さんがついてくる形で。
出掛ける前に遠回しについてこないでとお願いしたが。
すごく嫌そうな顔で却下された。
目的地に着き足を止める。
目の前にはラーメン屋。
────の裏口。
言ってしまえば従業員の出入り口。
扉の前には３段階段があり、そこに腰を下ろす。
荼毘さんも何も言わず隣に座った。
(き、気まずい)
数分ブランケットの端を手で遊んでいると音が聞こえた。
逃げるように立ち上がると扉が開く。
荼毘さんも扉が当たる前に立ち上がった。
「おう、今日も来たか“タマ”」
ラーメン屋の店主が私の仮の名前を呼ぶ。
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花 - 主人公ちゃんの性格がどタイプです! (2021年5月16日 22時) (
レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
ネコまっしぐら(プロフ) - とても面白かったです！ チエーニ可愛いし荼毘はかっこいいしでもう最高です!! これからも応援しています。 頑張って下さい（≧∇≦） (2020年2月3日 0時) (レス) id: f87d62096a (このIDを非表示/違反報告)
名無し82807号(プロフ) - 凄く面白かったです！荼毘がもっと好きになりました！続きを楽しみにしてます！ (2019年8月21日 2時) (レス) id: 7c4003326d (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - すっっごく面白かったです！！何だかんだ言って荼毘って優しいですよね。続きめっちゃ楽しみにしていますね！！あと夢主の個性のチエーニが荼毘の事を「荼毘クン」と読んでいるのが物凄く可愛いです！！チエーニ可愛くて好きです！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - わー！ありがとうございます！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: d9fcb2d7ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 | 作成日時：2019年5月20日 22時
