十四個目の爆弾 ページ15
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「父なる神よ、感謝しても足りないぐらい感謝してるし
まさか自分の祈りが届くとは思わなかったし」
暴れる男にしがみつきAは顔を殴られようが離さなかった。
「おい！離せ！！」
「男にも女にもなれないけど！友人になれた！！こんなにも素晴らしい友を追い詰めたお前をオレは許さない！！」
｢パチン｣と指を鳴らし、ロザリオは光る。全ての活力を注ぎ込んだ爆弾は今まで生きてきた中で一番大きな爆弾となった。
爆弾の勢いで後ろに倒れるAはぼんやりと親友を思い出していた、男にも女にもなれない自分を求めた唯一無二の親友。
自分と同じひとりぼっちの青年。あの時あげたピアスは大事に持ってくれているだろうか。
一番大きな爆発が終わった直後にヒーローは駆け付け、瀕死状態のAを病院へと送った。“個性”が｢爆弾｣だからなのか熱に強く、ギリギリ生きていた。
事件後の４日後に彼女は目を覚まし、Aが犯した罪を知った。始めは悲しんでいたが守ってくれた子どもたちを思い、立ち直った。
「ねぇ、A
貴方は私と子どもたちを守ってくれたのよね」
火傷の跡が残っている包帯だらけの手を握り、涙を流す。男にも女にもなれない友は救われるのだろうか。
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水無月(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエストありがとうございます！今は更新停止していますが、ステインの弟子が主人公の小説を書いております。よかったらそちらも読んでみてください。 (2018年9月2日 21時) (
レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月26日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 | 作成日時：2017年11月29日 9時
