◆45◇ ページ45
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行って参ります
父上
槇寿郎「・・・・・・杏寿郎は、アイツの言った事を守ったんだろう・・・」
『瑠火さん、ですか』
槇寿郎「あぁ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
─玄関─
千寿郎「・・・翡翠さん・・・」
兄上の最期に・・・・・・
千寿郎「・・・兄上・・・」
ポツリ、と空を見上げ呟く
善逸「あ、あの・・・!!」
千寿郎「!?」
善逸「れ、煉獄さんの家って・・・此処ですか!?」
千寿郎「は、はい・・・!」
炭治郎「・・・翡翠さんは、居るのかい・・・?」
千寿郎「!」
炭治郎「居るって事だよね・・・?」
千寿郎「は、はい。 でも────」
炭治郎「?」
千寿郎「父上とお話中です」
炭治郎「!」
ーーーーーーーーーーーー
槇寿郎「・・・・・・翡翠。 杏寿郎からの預かり物を今持ってくる」
『!』
ガタンと襖を開け、違う部屋へ向かう槇寿郎
『・・・・・・杏寿郎はん・・・』
カタン
槇寿郎「・・・・・・翡翠、これを────」
『・・・杏寿郎、はん・・・・・・』
槇寿郎の手の中には、簪と煙管・・・そして
『手紙・・・ですか・・・?』
槇寿郎「恐らく。 俺は中身を見ていない」
『・・・分かり、ました』
槇寿郎から、預かり物を受け取る。
『・・・・・・っ』
涙ぐむ
槇寿郎「────翡翠」
『はい・・・?』
槇寿郎「杏寿郎に、挨拶しに行ってくれ」
『・・・分かりました・・・!』
ガタン
槇寿郎「・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーー
─仏壇前─
『・・・杏寿郎はん。
預かり物、受け取りに来ましたよ。
手紙はまだ見ていませんが・・・・・・』
手を合わせ、目を閉じる。
『・・・・・・』
思いを心の中で唱え、目を開けようとすると
ポタと涙が溢れる
『嫌です、居なくなるなんて酷いじゃないですか。
一番色々と教えてくれたのに・・・なんで、なんでなのですか・・・?』
帰ってくるはずもない
応えを待つ。
『あたし、もう・・・失いたくないんです。
もう、二度と嫌な事が起こらないように・・・
もっと、強くならないと・・・いけませんよね?』
帰ってくるはず、ない
.
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麗(プロフ) - 3ページの最後の方 蜜璃○○! と言っていますが、夢主の名前は必要ないのではないでしょうか? それと、はんとは誰の事でしょうか? (2020年10月12日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
*アメダマ(プロフ) - 羽月さん» 設定しましたので、ご確認下さい。 (2019年12月8日 23時) (レス) id: d04d0010f6 (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - (誰かの名前)はんっていう「はん」がなんか鬱陶しい、物語はおもしろいのに「はん」でなんか残念 (2019年12月8日 20時) (レス) id: dabfddd033 (このIDを非表示/違反報告)
小生 - 凄く面白い、次の更新待ってます (2019年12月5日 0時) (レス) id: f918e09ef4 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - ありがとうございます。更新頑張ってください。 (2019年11月27日 5時) (レス) id: fe4bb55bc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*アメダマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2019年11月20日 16時