伊黒の姉上サマ 【鬼滅の刃】

◆31◇ ※無限列車編 ページ31

・



車掌「言われた通り切符を切って眠らせました。 どうか早く私も眠らせてください。
死んだ妻と娘に合わせてください

お願いします、お願いします･･･」


「いいとも。 よくやってくれたね
お眠り。 家族に会える良い夢を」



ドクン



ﾊﾞﾀﾝｯ





「あの･･･私たちは･･････」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『･････････』



覚めて




『･･･』




お願い、翡翠ちゃん




みんなを、護って･･･？




蝶屋敷の子達も、後輩も、柱たちも





ﾌﾜｯ





『･･････蝶の匂い』




ﾊﾞｯ






カナエ「翡翠ちゃん」

『･･････カナエ･･･？』





ギュッと翡翠は、カナエを抱きしめる







『ねぇ、カナエ･･･！』

カナエ「ごめんなさい･･･」

『謝ることない！！
あたしが、仇を･･･しのぶだって皆そう思ってる！！』

カナエ「起きて、覚めて･･････？」

『覚め、る･･･？』

カナエ「ここは、夢の中なのよ･･･？ 鬼の血鬼術･･･なのかしら」

『嫌よ･･･！ カナエともっと一緒に居たいの!!』

カナエ「翡翠ちゃん･･･駄目よ！」

『!!!!』

カナエ「"約束"したのでしょう？ 伊黒さんと。 だから、目覚めて？」

『･･･カナエ』

カナエ「きっと、また何処かで会えるわよ」





ｷﾗｷﾗ







『カナエ･･･!!!!』

カナエ「さようなら、翡翠ちゃん。 頑張ってね(ﾆｺﾘ」

『････････････カナエ･････････』









ﾊﾞｯ









『･･････カナエ』

「！？ ね、寝言、よね･･･？」





ｸﾞｯ






「ガハッ！？」

『･･････』

「！？ 何してるの･･･精神の核を･･･！！！」

「ｯｯ･･･！」





早く、幸せな夢を･････････!!!!






「起きているの･･･！？ そんな･･････」







『殺させやしないわよ。 小娘たち･･･』






「ﾋｯ」









禰豆子「･･･うー！！！」

『禰豆子！ 炭治郎たちを起こせ!!!!』

禰豆子「！ うー！！！！」

『！ 縄･･･』

禰豆子「うー！」




ﾎﾞﾜｯ




『炎･･･。 ありがとう、禰豆子』

禰豆子「うー！」

『禰豆子、縄を焼き切ってくれ。 皆を繋ぐ･･･』




ﾎﾞﾜｯ





『そう、それでいいんだ』





「邪魔しないでよ、あんたたちが来たせいで･･･夢を見させてもらえないじゃない！！」

『！』




自分の意思、か･･･

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