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頭の片隅にある、小さな頃の記憶
師範代と、妾と二人・・・皆で稽古をしていた
あの頃。 楽しかった、嬉しかった
でも、技は・・・習得できなかった
贔屓なんて、師範代はしない。 とても良い人
妾の才能が無かったから。
だから、自力で生み出した「桜華の呼吸」。
そして─────「凨の呼吸」。
凨の呼吸は、雷との合わせ技
あの二人に負けぬよう、頑張って来たはず
でも、その二人のうち一人は
兄様だった。 兄様には勝てなかった
いや、フリをしていたのかもしれない。
よく分からないが。
二人から離れた時、師範代は泣いていた。
鬼殺隊に、入れるのだから。
その時からだろう。 狙われやすくなったのは
「二ツ目の呼吸」。 しょうがないな
「二ツ目」なんて、持っているヤツは居ない。
何より、早く仕留めたいだろうに。
『師範代・・・死なないで下さい、
死ぬなんて、有り得ませんよね・・・?』
そんな小さな言葉は、暗い闇夜に消えていった
。
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Strawberry☆Angel.y(プロフ) - 冨岡さんの口調が変わるのは何故ですか? (2020年1月9日 9時) (レス) id: ac3f1c065a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*アメダマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2019年10月10日 16時