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2 - 兄妹 ページ2





私の兄は、特級呪霊だ。



もちろん、血の繋がりなんてあるわけないけど



でも、兄である事は変わりないから、



私の、たった一人の家族だから。



たとえ、血の繋がりが無かったとしても




唯一の家族だから。







「ほら、桜華。 今日はこんなにも殺したよ」







そういって、人間だったはずであろう物を差し出す









『ぐちゃぐちゃだね、お兄ちゃん』

「でしょ? これぐらいぐちゃぐちゃにしないとつまらないじゃん」









他愛もない、何も無い話をする。









『あぁ、お兄ちゃん…』

「なぁに? 俺の妹ちゃん」

『長期間任務が入ってさ……』

「まぁ、俺の妹なんだからすぐ終わるでしょ?」

『…まぁね』







謎のプレッシャーが伸し掛る。
そんな気ないと思うけど。









「しっかし、呪術師は良くやるよね〜。
色んな術式を使ったり式神みたいなの使ったり…意味ないのにねっ!」





ニコリと無邪気な笑顔で。








さっきから素っ気ない態度ばかりだって? はぁ

一応、誤解を解いておこう。
私は、お兄ちゃん(真人)が嫌いなわけじゃない。
寧ろ、大好きだ。 唯一の家族だから。








「いつも、馬鹿みたいに元気で明るいのにどうしたの?」





馬鹿みたいに、という言葉が引っかかったが…気にしないでおこう。





『…最近、呪霊が多く出てきて困っているの。
それに、狗巻先輩から視線を感じるって言うか…』

「それって、呪言を返せるからでしょ? しょうがないんじゃんない?」






「呪言を返せるから」。
私は、呪術師の中でも稀な能力を持っている。







"言束遊戯"。 呪言を返せる術式。






「まぁまぁ! 俺の妹ちゃんは心配症だねぇ。
気にしなくたって、その呪言返しちゃえば別に倒せるでしょ?」

『まぁ…でも、』

「それに、桜華のこと傷つけたら───」






「いっぱい痛めつけてぐちゃぐちゃにしてから色んなことして、殺すから」





まぁ、発想が怖いこと…








『だ、大丈夫だよ』





私の兄ながら、引いてしまった。







「まぁいいや、じゃあ明日も頑張ってね〜」









.

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シャルファ(プロフ) - めっちゃめちゃ好き!!更新がんばって!! (2021年2月6日 14時) (レス) id: b743e43445 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - こういうのを待ってた…更新頑張ってください。 (2021年1月5日 19時) (レス) id: 495bc5f437 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*あめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/  
作成日時:2021年1月2日 4時

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