28 - 莫迦 ページ28
────グハァッ…
音を立てずに倒れ落ちた敵
.
.
野薔薇「っぶないわね!!!」
『ふふっ、どうだった? ビックリした?』
野薔薇「そりゃするわよ!!!」
『ごめんね、でも…野薔薇の後ろに呪霊居たからさ〜』
野薔薇「う、しろに!?」
嘘!?
野薔薇「え、本当に?」
『うん』
野薔薇「き、気づかなかった…わ」
『うんうん、気づいてる感じしなかったから!
さっさと倒しちゃおーかなって…ごめんね』
野薔薇「いいわよ、別に。 アンタが倒してなきゃ今頃私は居なかったかもしれないし?」
『そうなっちゃうとデート、出来なくなっちゃうね』
野薔薇「! 本当よ、そうね!! 呪霊、これだけ?」
プルルルルル
野薔薇「? あぁ、アイツからだ」
『…』
まだ死ぬべきじゃない人が死ななくて良かった。
まぁ、
野薔薇「転校……桜華! 呪霊はアイツだけだったぽい。
だからもう─────」
日の出、太陽が出てきた。
野薔薇「…綺麗」
『そうだね』
冷たい反応みたいに聞こえた?
野薔薇「って、太陽が出てきたってことは…!!」
『朝、ってことだよね…』
野薔薇「早く帰って寝ましょう!?
明日! 明日デートしましょう!!!」
『うん…!』
手をブンブン振ってお別れだ。
野薔薇「桜華ー! また明日ねーーー!!!」
『うん、楽しみにしてる!』
会話ってこんなに楽しいんだ。
一緒に戦うって暖かくて優しいんだ。
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作者名:*あめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2021年1月24日 3時