◆1-20 without touching. ページ20
✧
─数日後・ナイトレイブンカレッジ─
リドル「！」
視線の先に、メイが居た。
見た瞬間、僕は走り出していた。
リドル「メイｯｯ！！」
『･･･』
リドル「･･･メイ、この前はすまなかった」
『ぁ、お兄様が気にすること、無いです』
何故かメイは、こちらを向かない。
リドル「メイ、僕を見てくれないか･･･？」
『･･･ごめんなさい、お兄様』
こんな姿、見られたくないの。
ガッとリドルは、メイの肩を掴み強引に此方を向かせる。
リドル「･･･」
あまりの姿に、リドルは絶句した。
『･･･だから、見せたくなかったのに』
頭に巻かれた包帯、体のあちこちにはガーゼやカットバン、絆創膏等が貼られていた。
リドル「それって────」
『昨日の、オーバーブロットした時の傷です。
でも、大した事は無いんです。
気にしないでください、お兄様』
リドル「そんな、僕はなんて事を･･･！！」
ポロポロと泣き始めるお兄様。
だから、気にすること無いんですよ、お兄様。
『だって、私がしたくてした事ですから･･･後悔なんてあるはずないですよ。
あのままだったら、現副寮長も止められずに寮生が居なくなってしまいます』
リドル「･･･っ」
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝと、僕達を引き離す様に鳴る予鈴の鐘。
『お兄様、予鈴がなってしまいました。
早く行かなければ、減点対象ですよ？』
リドル「あ、あぁ･･･そうだけれど･･･」
『ハートの女王の法律以前に、遅刻はダメです』
ハートの女王の法律以前に、ね
リドル「分かったよ、授業が終わったらまた話そう？」
『･････はい』
そう言うと、メイは走って去っていった。
リドル「･･･」
◆1-21 I don't want to talk.→←◆1-19 bandages all over.
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り - メイちゃんが悪者になっててやだ！けど面白かった！ (10月26日 16時) (
レス) @page50 id: 6647e53365 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - ウニちゃんってあだ名はジャックくんにもう使われてますよー (2020年9月24日 15時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - え？なんか小説の続きが見れないんだけど.........？？バグってるのかな？ (2020年8月11日 1時) (レス) id: 805d7a0e17 (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 「時期」ではなく、「次期」副寮長かと･･･ (2020年8月9日 2時) (レス) id: 16d4e71997 (このIDを非表示/違反報告)
み - この小説めっちゃ好きです。最高です。ありがとうございます！！！ (2020年7月26日 10時) (レス) id: d2ff9e9c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*天夢。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時：2020年6月13日 19時
