9句 ページ9
スーツのズボンポケットに入れていたスマホが震え、関根康史は持っていた日本刀を思わず落としてしまった。
畳の上に落ちた刀の先には、頭から血を流した矢島が倒れている。
後ずさった関根は、ポケットからスマホを取り出して画面を確認した。電話は阿知波の秘書からだった。
スマホをズボンポケットに戻した関根は刀の前で膝をつき、上着のポケットからハンカチを取り出した。
そして刀を持ち上げ、ハンカチで指紋を必死に拭き取っていく。
一通り終えた関根は「ハァ…」と息をつき、目の前の死体を見た。
すると、矢島の右手にかるたの取り札が握られていた。
〈たつたのかはのにしきなりけり〉
札に書かれた下の句を見て、青ざめる。
関根「ま、まさか…」
関根は刀を放り出し、矢島の右手に駆け寄った。
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通りすがりの人 - とても面白かったので今更ながら更新を願ってます。この感想に気づいてください<(_ _*)> (2020年4月22日 18時) (レス) id: b75402653f (このIDを非表示/違反報告)
くろさん(プロフ) - 好きです(唐突)続きが、、、気になるぅぅぅぅ!!!!更新頑張ってください!! (2020年2月2日 0時) (レス) id: 900fcfc576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤンデレちゃん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2018年4月20日 21時