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平次「にしても、あの警備は大袈裟すぎるんとちゃうか?」
警備員のもとでスタッフ3人がかりでかるたを扱うのを見て、平次が言った。すると、未来子は「そんなことない」と首を横に振った。
未来子「去年の皐月会の後で、かるたの紛失騒ぎがあってな」
未来子の言葉に牡丹と平次とコナンがピクリと反応した。
未来子「結局すぐに見つかったんやけど、セキュリティ強化すべきやって、王者の矢島さんが阿知波会長を説得したそうなんや」
平次「なるほど…」
すると小五郎が「ところでその2人って誰だっけか?」
その場にいた全員がガクッとずっこけた。
蘭「もう忘れたの?これから対談する相手だよ!」
小五郎「そうだっけかぁ〜」
小五郎「だいたい皐月っていやぁ、普通は馬だろ。馬!」
コ、貴(さすがブレないね/ねぇな、おじさん/おっちゃん)
すると、小五郎の向かいに座っていた平次が皐月会のパンフレットをめくって小五郎に向けた。
平「ここに写ってるんが、会長の阿知波研介や」
平次が指差した写真には、白髪交じりの髪をオールバックにした貫禄のある男が着物を着て歩く姿が写っていた。その横では左手の親指にごつい指輪をした目付きの鋭い男が電話を掛け、その後ろにはイヤホンマイクを耳に装着したボディーガード達が周囲を見張っている。
小五郎「ぬぉ!誰だ?!この美しい女性は!」
未来子「阿知波さんの奥さんの皐月さんです」
未来子の説明に、小五郎が「何だ、人妻かよ」とがっかりする。
未来子「皐月会は元々、クイーンだった皐月さんがつくった会で、阿知波さんはその跡を継いで会長になったんです」
蘭「あと、対談で話題になりそうなことは…」
コナン「これなんか面白そうじゃない?」
資料をめくったコナンは、阿知波がピカピカに磨かれた愛車と並んで写っている記事を指差した。
蘭「阿知波さんは、奥さんの皐月さんの大切な試合が行われる時は、必ず前日に洗車して験を担ぐんだって!車を綺麗にしておくことが成功と勝利の秘訣だって言ってるね」
小五郎「で、俺は、この験担ぎ夫婦と3人で話せばいいのかぁ?」
小五郎は興味なさげに訊くと未来子は「いいえ」と答えた。
未来子「奥さんの皐月さんは三年前に病気でお亡くなりになって、今日対談なさるんは阿知波会長だけです」
小五郎「そ、そうか…」
小五郎は残念そうに肩をすくめた。
しんみりした雰囲気になったとき、牡丹とこなんが「ねぇねぇ」と資料の写真を指差した。
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通りすがりの人 - とても面白かったので今更ながら更新を願ってます。この感想に気づいてください<(_ _*)> (2020年4月22日 18時) (レス) id: b75402653f (このIDを非表示/違反報告)
くろさん(プロフ) - 好きです(唐突)続きが、、、気になるぅぅぅぅ!!!!更新頑張ってください!! (2020年2月2日 0時) (レス) id: 900fcfc576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤンデレちゃん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2018年4月20日 21時