13句 ページ13
屋上の中央でコナンが鉄骨にサスペンダーを取り付けていると平次が走ってきた。
平次「お〜い!こっちはいつでもええぞ!」
コナン「こっちもだ!時間がねぇ、一気に下ろすぞ」
二人は和葉の元へ駆けて行った。
平次「和葉〜!」
不安そうに下を覗いていた和葉は、平次の声に振り返った。
和葉「ホンマにここから…ちょっ!」
平次はかぶっていた野球帽を和葉に深くかぶせた。
和葉「これじゃあ前が見え…きゃっ!」
さらに和葉を肩に担ぎ上げる。
和葉「嘘やろ、平次!?」
平次「目ぇつぶってしっかり捕まっとけよ!!」
平次は足をバタバタさせる和葉を抱きかかえ、コナンからサスペンダーを受け取った。
コ「ぜってー帰ってこいよ」
和「え、ちょっ、待いや__」
平次に抱えられた和葉はビルの真下を見て、ヒッと目をつぶった。平次は縁の上に立つと、鉄骨に取り付けられたサスペンダーを引っ張りながら、壁に足を掛けた。
平「すまんな、先に下で待ってるわ」
コナン「あぁ」
コナンはピンと張られたサスペンダーの三角ボタンを押した。
するとサスペンダーがシュルシュルと伸びて、平次と和葉とコナンが一気に下りていく。
和葉「きゃあ__!!」
下を向いた和葉は叫びながら帽子を押さえた。サスペンダーが伸びて順調に下りていく中、平次は屋上を見上げた。すると、屋上の端でサスペンダーのボタンを押し続けている、コナンの背後で爆煙が上がった。
平次「工藤...!!」
煙が押し寄せてきて、コナンはサスペンダーを持ちながらクッ…と目をつぶった。すると、背後でメキメキ…と不気味な音がした。振り返ると_煙の中で瓦礫に押された二本の鉄骨が大きく立ち上がっていた。
交差する鉄骨が、コナン目がけて倒れてくる_!!
コナン「!!」
___『こりゃ、大惨事ですわ〜』
コナン「!?」
コナンは驚き後ろを見た。
そこには、可愛いらしい少女がこちらへ向かっていた。
コナン「あ・・・え・・・?」
『驚くんのも仕方あらへんな?(苦笑い』
コナン「え、と・・・お姉ちゃんは誰・・・?」
『名乗るのは、まだ早いんとちゃいます?
陸地に降りたら名を教えてあげるんさかい。』
コナン「え・・・」
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通りすがりの人 - とても面白かったので今更ながら更新を願ってます。この感想に気づいてください<(_ _*)> (2020年4月22日 18時) (レス) id: b75402653f (このIDを非表示/違反報告)
くろさん(プロフ) - 好きです(唐突)続きが、、、気になるぅぅぅぅ!!!!更新頑張ってください!! (2020年2月2日 0時) (レス) id: 900fcfc576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤンデレちゃん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2018年4月20日 21時