担当マネージャー（黄）

それまでの期間 ページ47

『マスタああああああーー』



ﾏｽﾀｰ「あらアンタ久しぶりに顔みたと思ったらまたそのブス顔？」



『酷いよいつもー、』



ﾏｽﾀｰ「今回もあの罪深き男で悩んでるのかしら？」



『あの人はもう喋れるの』


ﾏｽﾀｰ「ちょっと！それ聞いてない！
いっつも相談乗ってあげてんのに、解決したって朗報は1つも寄越さないわけ？」



そういやあれから1度もここに来てなかったな、



『だって忙しかったんだもん、』


ﾏｽﾀｰ「まあいいけどさ、で？今日はどしたの」


『虐められてる』


ﾏｽﾀｰ「アンタが？」


『うう、、強い強すぎるお酒ちょうだい、』



あ酒を作ってくれてるマスターを見ながら最近あった事を話していく、

ああまだ飲んでもないのに涙が出てきそうだ、



ﾏｽﾀｰ「それは罪深きおと」
『もう、ちゃんと錦戸さんって言ってよもう気になるなあ』


ﾏｽﾀｰ「錦戸に言えないの？自分の置かれてる環境の事」


『さっきゆった鞄のやつは知ってて、だから他になんかされたら言えよとは言われたんだけど、

あの人にも仕事があるわけだし私の事考えてる暇があったら休んでもらいたいしな〜って、、』



ﾏｽﾀｰ「でもそれ閉じ込めててもアンタが辛くなってくだけよ？」



『うん、』



ﾏｽﾀｰ「ホントに耐えれなくなったら、すぐに錦戸に言いなさい
それまで私が聞くからさ」


『うん、、』



差し出されたカクテルはスクリュードライバー、私が酔いたい時にいつも頼むお酒だ


カラン、



お客さんが入ってきた音がする



これを飲んだら帰ろう



『じゃ、また、来るね』


ﾏｽﾀｰ「うんいつでも待ってるわ〜」



さっき飲んだお酒が今回ってきて、少しクラクラとする体をなんとか近くの公園まで運ばせて

ブランコに座る



おばーちゃんに会いたいな、


両親を幼い頃に亡くした私は高校卒業まで母方の祖母に育てられた、

私の上京と共に生まれ故郷である北海道へ行ってしまったっきり会えてない



幸い北海道には祖母の知り合いも住んでいて、その方と連絡も取れてるからまだ安心だ、



家庭事情で一緒に住めなかったから私は施設だったけど、高校時代に抱えてた悩みとかずっと聞いてくれてたのが祖母で、



この歳になっても相談に乗ってもらいたいのってなんだかんだ祖母だったりする



私恵まれてるかもしれない、マスターに祖母に錦戸さんに、

もっと頑張らないといけないな、

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