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それからハッキリとてっちゃんの口から
彼女が出来たことを
知らされたのは、次の日だった。
1晩経ってからだったからまだ少しだけ
気持ち的に落ち着いていて、
冷静に話が出来たと思う。
でも本当に辛いよ。
好きな人に彼女出来るのって。
「だから俺にしときんって言ったやん」
「そんな事言ったってさぁ〜」
りょうくんの開店前のカフェで、コーヒーカップに
口をつけながらとしみつがそう言った。
としみつはずっと、東海オンエアが出来た当初から
私に告白してくれている。
私の心はもう全部てっちゃんに持っていかれてるから
いつも断っているんだけど。
「彼女いるんだったらいるって
言ってくれたらいいのにさ！！
朝、また会えると思って玄関開けて、
あの仕打ちはないじゃん！！」
涙声でそういえば、よしよしとりょうが
頭を撫でてくれる。
それをとしみつが横目で睨めば、おぉ怖っと
りょうは手を離した。
「でもまぁ、またいつものように
すぐ別れるでしょ」
「そうかな！？そうだよね！！」
「いや、でも部屋にあげる女今の彼女が
初めてだしな」
仕返しかのようにとんがり鼻がわたしに
そう言った。
そんなに私を痛めつけて楽しいのか、
この男は。
きっと睨むとニヤッと笑った。
「俺いつでも空いてるから」
早く行こう、ととしみつに車へ連れられる。
東海オンエアが出来てからと言うもの。
撮影アシスタントとして、撮影時間の間
スタジオにいたり、外に出ては撮影の
手伝いをしている。
ハンドメイドはその後帰宅してから。
たまにニトロくんと2人で撮影待ち時間に
買い出しっていう名目で
ご飯行ったりね。こっそりとだけど。
3人で撮影スタジオへ向かう途中に、
コンビニへ寄った。
ついつい手に取ってしまうてっちゃんの好きなもの。
横でりょうが呆れたように笑ってる。
いいもん。
いつかきっと。
そのうち。
また幼なじみのてっちゃんが戻ってくるから。
それまで待つんだ。
スタジオのドアを開ける。
玄関には小さな
黒いピンヒールが綺麗に並んで隅に置かれていた。
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まる - 最高です...続き待ってます！ (2022年2月18日 11時) (
レス) id: 61b78aff2e (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷大好き(プロフ) - ふぉーーー続きが気になる!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 乃亜さん» ありがとうございます、嬉しいです！ゆっくりですが、更新していきますので、よろしくお願いいたします (2020年11月8日 7時) (レス) id: e1f8560539 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年11月7日 4時) (レス) id: 8b5f6f1ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年11月4日 15時
