Story62-休日- ページ27
今日は久々の休み。
姫華と土手でコンクールの練習。
A「姫華ってその楽器自分の？」
姫華「うん。みかんも買えば？」
A「…姫華とおそろにする。」
姫華「おそろはやめた方がいいよ。自分が吹きやすいと思った楽器を買うといい。」
A「じゃあせめてメーカーだけ。」
姫華「それなら。」
A「しっかし…よく見ると難しいな…よくオーディションでこれ吹けたなって自分でも思う。」
姫華「オーディションの時どういう気持ちで吹いてたんだよ…」
A「なんか吹いた記憶はあるよ。でも難しいところだけ吹いた記憶が無いんだよね、ほら、レッレファラシッってとこ。吹いたっけ？」
姫華「お前オーディションの時吹いてたじゃねえか。音が気持ちよかったぞ。」
A「なにそれ。気持ちよかったって。変態。」
姫華「あ、襲えと。練習終わったら襲うわ。」
A「はいはい。」
姫華「レガートじゃなくてマルカートね。あとそこのアクセント、スラーにならないようにタンギングして。」
A「う、うん…」
姫華「お前もしかしてタンギング苦手？」
A「えっ！？違うよ！？ほら、第4楽章やろ？」
姫華「うん、わかった。」
姫華「オーディションの時と比べてアーティキュレーションが全然だよみかん。」
A「あ、ごめん…」
姫華「……。テンポ速すぎたかも。ゆっくりにしてアクセントとか意識しよう。」
A「うん…」
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作者名：ひげちゃむ | 作成日時：2017年11月21日 22時
