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刀 ページ12
あの男と会った後、何故か図書館へ行きたくなったので図書館で書類をやっていると、いきなり息が出来なくなった。
「!ッ、ぁ…ーっ、っ!ｯ……ーーー!!ぁ…」
30秒ほどもがいていると吸えるようになった。けれど吸い込みすぎたのだろう、咳き込んでしまった。
「ッけほっ、けほっ、ッがハッ、……!!」
気が付くと書類は血まみれになっていた。
「なんで…」
自分でもよく分からなかった。
「私が…書類の写真に…？」
探せ、
探せ、
探せ、
探せ、
探せ、
探せ、
頭の中はその言葉で埋め尽くされていた。
写真に写っているのは私…？
探せって何？
『探せ…崩壊の危機は、己達の力が必要だ……』
突然聞こえたその声は、少し悲しそうで、何故か聞いた事のあるような声だった。
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