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魔法 ページ11
朝食を食べ終わり、図書館で本を読んでいるとセイからお父様が呼んでいるとの連絡が来た。
「分かったわ、すぐに向かうと伝えといて。」
「承知しました。ロリア様」
そう言うとセイは 移動魔法を使ってお父様の部屋へ行った。
「…さて、私も行きましょうか。」
お父様の部屋の前へ着くと、自動で扉が開く。
魔法を使って開けたのだろう、
「そこにいるのか？ロリア。」
ええ、居ますよ。と返すと、ほっとするお父様。
お父様は目が見えない。50年前、この国に大きな被害を出した『第三次魔刀大戦』で魔法が直撃してしまい、一命は取り留めたけれど目を失ったので寝たきり状態になっている。
「珍しいですね、お父様が私を呼ぶなんて。」
私がそう言うと、お父様は気まずそうに口を開いてこういった、
──近々、また大戦が起こる──
そう言ってお父様は喋らなくなってしまった。
「ぇ…おとう、さま？」
いつの間にか居たセイが何かの合図をすると、私の意識は暗闇に飲み込まれた。
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