・ ページ10
.
「付き合ってるのか」という議論でうるさかったのだろう。先生に「うるさいっ」と一喝されて、私たちの班_1班は黙々と、課題であるカレー作りを決行していた。
「A。野菜切ってくんない?」
『了解。クロはルーを入れて』
「おう」と言って、クロは鍋にルーを入れる。
それと同時に、私の手に軽く触れられる。
これはそろそろクロが大きく行動に表しそうだな。うん。少し警告しておくか。
というか、なんで私、クロのお母さん代わりになってんだろ。
不思議に思いつつも、近くにあったさえ箸をわざと落とす。
もちろんクロは拾おうとしてくれた。
本当に根はいい奴なのに、どこか残念である。
私もしゃがんで、みんなが聞こえない程度に小さな声で話す。
『あまり目立つことはしないでよ』
「Aが
言葉が詰まる。
確かに私自身が言ってしまったことだ。
「そんなこと言ってない」と嘘をついてもいいんだけど、私って顔に出やすいからなぁ。
眉を八の字にして、「今日は抑えて」と言い残してさえ箸を取って立ち上がった。
クロのことだから、次の言葉まで待っていたら「考えとく」とか言うんだろうな。先手を打っておこう。
すると、脳裏でさっき言っていたクロの「可愛い」が反芻した。
当然、私の顔は真っ赤になる。
黒尾てめえなんで皆がいるときに言ったんだよオラァ!
恥ずかしさを隠すように、思いっきり包丁を振り上げてしまった。
それがいけなかったのだろう。
『あっ......』
気づいた時には、時すでに遅し。
振り上げた包丁は、重力に従いながら私の指に吸い込まれる。
待って私の指今日にてまさかのおさらば?!
反射的にギュッと目をつぶる。
痛___
カランカランッ
何かが落ちた音がする。
それと同時に私も尻もちをつく。
__あれ、痛くない?痛みがあり過ぎて逆に無くなったとかない?
そーっと目を開くと。
「あっぶな...」
クロの声が近くでする。同時に、私の体を抱えるようにクロの体が密着していた。
つまりバックハグをしている体制である。
ドクンッと私の心臓が跳ねた。
ーーーー
ゲームのところは、帰ってきてから始まります。
164人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MANA☆(プロフ) - ゆなちぃさん» 研磨が憧れているゲーマーというのを書いてみたかったんです!最高といって頂き嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします! (4月30日 22時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆなちぃ(プロフ) - あの研磨が憧れているだと、、、最高じゃん!更新ありがとうございます! (4月30日 21時) (レス) @page21 id: f6d2aef25a (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - ゆなちぃさん» はっ初めてのコメントだぁあ!コメントありがとうございます!これからも、クロの可愛さとかっこよさ。そして天久とのイチャコラをどうぞお楽しみください! (4月6日 15時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆなちぃ(プロフ) - めちゃくちゃクロカッコいい⭐︎応援しています! (4月6日 14時) (レス) id: 6caddf7ea4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MANA☆ | 作成日時:2024年3月26日 17時