研磨よりもゲームが強いネトゲ廃人の彼氏になった件について。【黒尾鉄朗】

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minami: 遅いぞ！2人とも！


A: ごめんminami。今日、集合あるの知らなかった。


minami: Aはもっと高校生活を満喫したらどうだ？


A: そんな説教をするために呼んだのなら帰る。私、魔王討伐の続きしたいんだけど。



苛立ちの隠せない文字が、コメント内で踊る。


minamiという男は"全く…お前というのはどこまでもネトゲ廃人だな"とコメントを残す。
ちなみにだが、minamiは第一印象が体育教師。第二印象はお母さんという感じだ。

Aよりランクは低いが、ゲーム内でトップを誇っているこの組合(ギルド)のまとめ役＿マスターである。


なぜ、Aと出会ったのかというのを話すと長くなるが、簡潔に言えばAをこのゲームを誘った人物ということだ。



minami: さて本題に入るぞ。おい！cozukenn！入っていいぞ！！




Aは飲んでいたコーラを吹き出す。

床がベトベトとなった。そして、咳き込んでしまった。


メンバー達はそれぞれ好奇な目な者。驚きを隠せない者で別れていた。

内、1人は苦虫を噛み潰したような顔をしていたが。




riririnn: えー！！新しいメンバー！？やったぁぁあ！！ね？Aちゃんも嬉しいでしょ♡


A: 待ってminami。cozukennは他の組合(ギルド)の奴じゃ？


minami: おぉ！A！よく知ってるな！まぁcozukennは、お前のライバルとして有名か！経緯を話すと長くなるが、一昨日、cozukennが強化材を、落としてしまう所を見てしまって俺はとてもとても悲痛な気持ちになった。


A: minamiって交友関係凄いよね。危ないアプリ入れてない？




思わずツッコミをいれるA。

しかし、minamiは何処吹く風だった。Aのツッコミを無視して話を続ける。


Aは顔を知らないminamiの顔面をパンチしたくなった。



minami: そして助けたところ、どうしてもお礼がしたいということでここの組合(ギルド)メンバーに入って貰った！！ってことで入れ！！


A: ねぇoomoriさん、私会いたくない。


oomori: ライバルだからとはいえ、これからはメンバーとなる。頑張れ。


A: 頑張れって…他人事すぎなんだけど。




Aの顔と、Aが同じ顔になる。

そんななか、花園に繋がる扉が開いた。


開けた人物もAと同じ顔をしていて、Aがよく知ってる根暗そうな奴だった。




cozukenn: どうも。cozukennです…よろしくお願いします。




Aは、飲み干したコーラのペットボトルを握りつぶした。

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