研磨よりもゲームが強いネトゲ廃人の彼氏になった件について。【黒尾鉄朗】

ネトゲ廃人◇ ページ19

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ドアが開く音が響く。


その次に、足音が聞こえた。

足音の正体はAである。
手洗いうがいをして、コーラのペットボトルを自室に運ぶ。


そして、ゲーム用の椅子にもたれかかり、パソコンを起動させてヘッドホンを耳にあてた。


次にマウスを移動させて、あるアプリをダブルクリック。




"Aが組合(ギルド)に入室しました"




画面の左上に、Aが入室したのが映し出される。

それと同時に、Aの画面には組合の部屋が全面に映し出され、様々なキャラクターが行き来していた。


その中、ある男がAに話しかけに向かってきた。


oomori: A。昨日ぶりだな。


A: うん。oomoriさんはいつも通りだね。なんか安心。


riririnn: わぁぁ！！Aちゃんだ！今日もかっわいい〜♡


A: ありがとう。あれ、riririnn魔物討伐行った？


riririnn: うん！でもやっぱりAちゃんみたいにシュバって出来ないや...今度教えてね♡


A: 考えておく。




画面には、oomoriと呼ばれる黒髪の真面目そうな男性と、riririnnと呼ばれる茶髪の可愛らしい少女がA＿改めAと喋っていた。


ちなみに、Aのキャラクターは白髪美女である。

そんなAは、目当てである"恋人記入欄"というところに"A"と"kuro"と記入して、送信した。


そして、組合(ギルド)の部屋に戻る。




A: じゃあ用事が終わったから私はこれで。


oomori: 待て。今日マスターに、話し合いがある、と言われている。Aも来い。


A: 分かった。......riririnnは？


oomori: riririnnはもう行った。他の組合(ギルド)メンバーもだ。


A: そう、待っててくれてありがとう。




Aはコーラの入ったコップに口をつけた。

そう言って、私たちは話し合い場という名の花園に移動した。


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ゲームでのAは大変ドライな性格となっております。そのうち、変わる可能性もあります。

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