君が僕の。

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,074 hit

たくさんの人ページ4

「この子がA藤四郎。とある本丸から来た粟田口派の短刀だよ
……あーっと、まだちょっと敏感だからあんまり刺激しないように……ってこらリリカちゃぁああん！！！ステッキで小突くな！」

「えいっえいっ」

「(こいつ……)」

どうやらこのピンク髪の兄弟が好きそうな魔法少女のような格好をした女は私の反応を見たくてやっているようだ

証拠に彼女は私の顔を真顔で見ながらだんだんその威力を増している

……否、純粋にこいつは私のことが嫌いなだけかもしれない

「痛い。やめろ。刺すぞ切るぞなんなら切り刻んでやってもいいぞ」

ぐわし

紫髪のチェーンソーを持った女が私の手を握る。図々しいことこの上ない

「貴方私と気が合いそう。どう？私と切って切って切りまくってキルしよう？
あ、私の名前は双挽乃保｣

「断る。人間風情と馴れ合うつもりは無い」

離せ。そう言いながらその手を振り払う

「こらA。お前はもう少し愛想良くしなさい。お友達、できなくなっちゃうよ？」

「友達なんていらない。作ったとしてもそのうち壊れて無くなってしまう。人間は脆くて儚いってA知っている。みつ……。あいつが言っていた。あいつの言うことはすべて正しい」

そう言い俯く。
あの人は私に嘘をついたことがない。だから私らあの人を信じる。ただそれだけ

俯いていると、ふと視界が黒くなる

「もう、そんなこといつまでも言ってたら本当に孤立しちゃうよ？私はリリカ！お友達になろうよ！」

さっきは叩いてごめんね？と言いながら手を離す。
ああ、こいつか。

「……A、藤四郎。友達……ならない方がいいと思う」

「えっ、なんで！」

「さぁね。」

「んむー」

拗ねる顔はあの子にそっくり

『A姉ずるいです！僕も猫さん触りたいー！』

秋田、君の笑顔がまたみたいな