君が僕の。

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目が覚めたらページ3

『お前なんか死ねばいい』

「……ぁ、」

頭が痛い。
けれども体は軽くてまるで顕現したてのあの頃のようだった

「気が付きましたか？」

「っ、近づくな！……近づけば…………」

そういい、いつも帯刀している腰に手を当てる

けれどもいつものような重みもなくそして防具も何も無かった
先ほどまで着ていたボロボロで血がこべりついていたものではなく、清潔ないつもの戦闘服だった。

誰かが作ってくれたのか……？

「マスターが、刀を持たせては見境なく私達ヒーローを殺してしまうだろうと考え、今現在貴方の本体である刀を隠させてもらっています。」

「ぅ、……ぅ……かえ、せ……！」

「残念ながら……それはできません。貴方はまだ半闇堕ち状態……放っておけば本格的に堕ちてしまい私達の手に負えなくなってしまいます」

その女は淡々と語り、しばらくして「あ！」と声を上げ立ち上がる

「自己紹介、してませんでしたね！私はジャンヌ・ダルク。よろしくおねがいします」

「……A藤四郎。短刀。」

「Aさんは……おそらくアタッカーですね。攻撃力も高く全体的に安定していますし」

たんく、あたっかー

聞き慣れない言葉だらけで全くわからない

悶々と、その意味を理解しようと頭を捻っていると、ドアががちゃりと音を立て開いた

「やぁA藤四郎。目は覚めた？」

「……人間」

「ま、まぁまぁ。そう殺気立つなって
とりあえず、広間に行こう。みんなが待ってるよ。ジャンヌも」

「はい、マスター！」

「……ふん」

勝手に私の手を握ったますたあとやらはズンズンと先に進む
ジャンヌもにこにことますたあの横を歩きながらたまに私を横目でちらりと見る。目が合うとにこり、と優しい笑みを浮かべる

笑い方が、あの人とそっくりで、じわりと目頭が熱くなる

『A。きちんと内番をこなしたかな？サボってはいけないよ……ちゃんとやったんだね。よしよし、いい子いい子』

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会いたいよ、いち兄。