片割れの怒り ページ9
意識を失った詩織を抱き上げ、一瞬痛ましそうに詩織を見つめた祈織は
「雅臣兄さん、詩織のこと少し頼んでもいい？」
「わかった。詩織は僕の部屋に寝かせておくからね」
雅臣に詩織を預け4人の方へ体を向けた
ゾクッ
4人に悪寒が走る
何も言わなかった右京や要、梓にも緊張が走った
「右京兄さん、僕が言ったこと伝えたよね？」
「ええ。確かに私はこの場にいた兄弟全員に伝えましたよ」
「だったらどうしてあんな事を言った！」
雷のような鋭さを持った声
「いお…」
「椿兄さん、昴兄さん、侑介、弥。右京兄さんが言った日本語の意味わかってるよね？」
「つーかどうして詩織が言ったことをそんなに信じれるわけ？あの場にいなかったくせに」
「椿」
「なんだよ梓」
「そういう言い方はよくないと思うよ」
「そーだよ！つっくんの言う通りだよ！しぃちゃんは嘘つきなんだよ！」
「わた、どうしてしおが嘘つきになるんだ？」
「だってお姉ちゃん泣いてたのにしぃちゃんやってないって言うんだもん」
「泣いてる方が被害者で泣いてない方が加害者ならば法律も刑事も弁護士も検事も裁判官もいらないよね」
聞いたこともないようなどこまでも冷ややかで冷淡な声
祈織の怒りが滲んでいた
「泣いてる方が被害者？そんなの一体誰が決めた？何を根拠にそれを主張する」
「絵麻が詩織がやったって言ったんだ！何、絵麻が嘘ついてるとでも言うつもりか？」
「昴兄さん、その通りだけど。椿兄さん、さっきの答えだけどね詩織は僕に対して1度も嘘をついたことがないからだよ。それに重要な事が一つ」
「なんだよ重要な事って」
「彼女の傷はカッターでつけたもの。それは間違いないよね」
「はい」
「詩織はカッターを持ってない。カッターを持ってない詩織が彼女に傷を付けられる筈がないんだ」
「それこそ嘘くせーじゃねえか」
「ゆーちゃんそれは本当だよ。しおはカッターを持ってない。鋏があれば十分だって本人が言っていたしね」
「証拠もなしに彼女の証言だけで犯人と決めつけるだけじゃなく、詩織の人格まで否定した。
一体どれだけ詩織を傷つければ気が済むんだ！これ以上詩織を傷つけようとするなら例え兄弟であっても容赦しないから」
部屋の空気が緊迫する
そして祈織はリビングから出て行った
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
だんだん祈織が祈織じゃ無くなってる気がする…
祈織ってこんなキャラだっけ…？
それにしても棗達いつ出せるかな…
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
