終わりの時はすぐそこに ページ39
Side Ema
何時もならもうとっくに兄弟が帰ってきている時間
なのに今日はまだ誰も帰ってきていない
普段は必ず誰かがいる場所だから余計に静寂が目立ってしまう
メールを送っても一向に返信が返ってこない
20時になったら電話してみようかなと考えていたら漸く帰ってきた
「おかえりなさい！今日は遅かったんですね」
「すいません。メールが入っていた事に気付きませんでした。あなたにも連絡を入れておくべきでしたね」
「何かあったんですか？」
帰ってきた兄弟はみな一様に暗く重い雰囲気を纏っている
「実は…「ちょっとしたトラブルがあって収録に時間かかっちゃったんだ」
「そーそー、もー大変でさ！京兄も事務の方でトラブルがあったんだろ？今日はみんなそんな感じだよね」
「ええ。連絡の一報も入れられずにすいません。思ったよりも処理に手間取りまして」
何か隠そうとしている
私に話せないことって一体なんだろう？
もしかして詩織さんのこととか…？
そんなわけないよね
昨日あれだけやったんだしもう詩織さんを信じる人なんて誰もいないはず
「そうですか。皆さん大変だったんですね、お疲れ様です」
それよりも今は光さんをどうするか考えないと
「ひか兄、今日どうするんだ？」
「こっちに泊まるよ。ちょっとやらないといけないことがあるからね」
ひか兄…？
嘘でしょ！まさか男だったなんて…
じゃあ私にはどうして長女だなんて言ったんだろう
「光さん」
「何かしら、妹サン？」
「昨日はどうして長女だなんて言ったんですか？本当は男性なのに」
「お前はそんなこと言ったのか！」
「いいじゃない。その方が面白いし、色々と便利なのよね」
こちらを見て妖艶に笑っている
まさか…今までしてきた事に気付いた？
もしばらされたら私はこの家にいれなくなるだろう
やっと…やっと…一人ぼっちじゃなくなったのなったのに
そんなの嫌だ
どうすればいい？
どうすれば気付かれずに済む？
証拠さえなければ私がやったと言われないはずだ
それに1番最初にカッターで切りつけた傷跡も残っている
最悪この傷跡を言い訳にしよう
とりあえず隠し撮りした写真や嫌がらせの手紙を書いた便箋の処分が第１だ
表では笑顔を繕いながら頭の中はフル回転させていく
自分のことで精いっぱいだった私は詩織さんだけじゃなくて祈織さんや要さんがいないことに気づかなかった
Side end
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
