作戦通りに ページ32
Side Ema
祈織さんは部屋の片付けが終わるとさっさと行ってしまった
今まであまり話すことができなかったからこの機会に色々話そうと思ったのに
でも詩織さんがいなくなればずっと私のもの
ゆっくり距離を縮めていける
そんな風に思っていた時だった
コンコン
「はい？」
ノック音の主はすごい美女だった
スタイルもいいし顔立ちもすごく綺麗
まさに大人の魅力をそのまま体現したみたいな人
「あなたが私の妹サン？」
「えっと…どなたですか？」
「はじめまして、長女の光よ。よろしくね」
うそっ…まだ女兄弟がいたなんて
てっきり詩織さんだけだと思ってた
こんな綺麗な人が相手じゃ勝てないよ…
そしたらまた私はひとりぼっちだ
「…っどうしてよ」
「何か言ったかしら？」
「どうして今更新しい女兄弟がでてくるのよ！やっと…やっと詩織さんを追い出せたのに…。
私の邪魔をしないでよ！！」
「あなたの邪魔？私何かあなたにしたかしら？それに、今聞き逃せない言葉があったのだけど。詩織を追い出したってどういうこと？」
「存在自体が邪魔なのよ！この家に女は私だけでいい…私だけ見てればいいの！だから詩織さんは邪魔だった。出て行くよう色々してみたら案外脆かったから楽だったけど。少し嫌がらせしただけで真っ青になっていたし」
興奮状態にあった私は気づいていなかった
私が話したことが録音されていたことも光さんの顔がどんどん険しくなっていったことも
Side end
俺は例の彼女の部屋を訪ねた
証言をとるにこれ以上ないくらいいいタイミングはなかったから
勿論事前の打ち合わせ通り彼女に女として認識させる
第一段階は成功だ
驚きに染まった彼女の顔はなかなか見ていて面白い
するとどうしてという小さな声が聞こえてきた
チャンスだ
ポケットに入れたあるICレコーダーのスイッチを気づかれないようにそっといれる
普段の取材でもやっているから別に大したことではない
彼女を更に興奮状態にするためワザと煽っていく
けど正直そっからが一番大変だった
”存在自体が邪魔”
”案外脆かった”
詩織のことをそんな風に言われて俺が黙っていられると思うか
けどばれたら全て終わり
顔の表情筋を駆使してなんとか怒りを抑えこんでいく
祈織はよく耐えられたな
詩織が関わると性格の変わる弟の凄さを実感した
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
