歪んだ心 ページ20
リビングには珍しく朝食の席にだいたいの兄弟が揃っていた
「おはようございます祈織さん！今、朝食準備しますね」
「おはよう」
一応挨拶はするけれど、正直彼女とは話したくない
第1、僕の大事な片割れをあれだけ傷つけておいてよく平然と僕に話しかけられるなと思う
「おはよう祈織。今日は遅いんだね」
「要兄さん、おはよう。ちょっと色々あってね」
そう言いながら、さっき部屋で書いたメモを渡す
メモの内容は詩織の事についてだ
「後で相談したいことがあるから部屋に来て欲しいんだけど…」
「わかった。この後ちょっと用事があるからその後に」
「お願いね」
傍からみればきっとなんのことかわからない暗号のような会話
「祈織さん、準備できました」
「ありがとう」
僕は朝食を食べ始めた
Side Ema
私が詩織さんを嵌めてから1週間が過ぎた
私の願い通り兄弟の殆どは私以外目に入っていない
ようやく私の居場所ができたなと実感する
けど、祈織さんと琉生さんは違った
あの2人は他の兄弟と違って詩織さん以外目に入っていない
つまり私という存在を完全にスルーしているのだ
許さない
朝日奈家の兄弟は全員私のものだ
詩織さんにはこの家から居なくなって貰おう
そうすれば2人も私のものになる
どうして今まで気づかなかったんだろう？
そうと決まれば早速行動開始だ
誰にも気づかれないようにこっそりリビングを抜け出し自室へと向かう
部屋に戻ると部屋の中をとにかく荒らした
誰かが侵入したように見せかけるために
そしてなに食わぬ顔でリビングに戻ってきた
すると丁度いいタイミングで祈織さんが起きてきた
「おはようございます祈織さん！今、朝食準備しますね」
都合よく詩織さんもいないからアピールしようと思ったら要さんと話し始めてしまった
相談ってなんのことだろう？
気になったけど、余りしつこいと嫌われてしまうから大人しく朝食の準備をする
準備が出来たところで祈織さんに声をかけ食べ始めたのを確認して
「右京さん、私用事があるので後を頼んでもいいですか？」
「ええ構いませんよ。遅くなる場合は連絡をください」
「わかりました」
リビングをでて再び自室へと戻る
そして扉を開けて
「キャーーーーッ」
思いっきり悲鳴をあげた
舞台は整えた
後は役者が揃うだけ
私はにたりと歪んだ笑みを浮かべた
Side end
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
