同盟結成 ページ14
泣き疲れて眠ってしまった詩織をベッドに寝かせると琉生は後ろを振り返った
「祈織君？」
「琉生兄さん、ありがとう。詩織のこと」
「ううん、気に、しなくていい。僕が、したくて、したこと」
「僕がいない間に何があったの？」
用事があり出掛けていた祈織は琉生に何があったのか尋ねた
琉生は先程リビングであったことを全て伝えた
「へぇ、詩織が彼女に嫌がらせの手紙？馬鹿馬鹿しい。でも、それを信じたんだね。兄弟は」
「詩織ちゃん、このままだと、壊れちゃう。だから、守らないと、ね」
2人はベッドで眠る詩織の顔を見つめた
幾重にも残る涙の跡
兄弟に疑われるということが詩織にとってどれ程辛いことなのかということが現れているようだった
「祈織君、僕は、あまり、家にいなかった、けど、これからは、出来るだけ、帰ってきて、詩織ちゃんの、側にいる。詩織ちゃんを、家の中で、1人に、しない方がいい。僕が、いない時は、頼むね」
「わかった。後誰か詩織を信じてくれる人は…」
「要兄さんは多分大丈夫。光兄さんと、棗兄さんは絶対、詩織ちゃんを、信じるよ」
2人は今は家に居ない詩織を溺愛している兄達を思い浮かべた
「そうだね。でも彼女に悟られない方がいい。悟られると詩織に何されるかわからない」
「光兄さん達にも、伝えた方が、いい。要兄さんにも」
その時
コンコン
「しお？俺だけど」
「僕が行ってくるね、琉生兄さん」
そして祈織は部屋のドアを開けた
「いお？それに、るーちゃんも。しおは？」
「とりあえず入って」
要は祈織に連れられ部屋に入っていった
要はベッドに眠る詩織を見て一目で気付いた
「しお、泣いたんだね…」
赤くなった涙の跡が痛々しかった
「ごめんな。あの場で守ってやれなくて」
「要兄さんは、悪く、ない。だって、詩織ちゃんは、やってないって、信じて、くれてる」
「るーちゃん…」
「要兄さん、詩織の事信じてくれてありがとう」
「いお…」
「これからの事なんだけど、要兄さんはこっち側って気付かれないで欲しい。気付いたら彼女は何をするかわからない。後はスパイかな。彼女が何か企んだ時に教えて欲しい」
「わかった。詩織のことを考えるとそれが最善かな。いおとるーちゃん以外でこちら側の人間は？」
「光兄さんと棗兄さん」
「ひーちゃんとなっちゃんか。だったら心強い」
「同盟結成、だね」
「うん/そうだね」
この日大切な妹を守る為の守護同盟が結ばれた
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
