壊れた歯車 ページ12
「ゴホッ…ゲホッゲホッ…」
私は部屋に入るとトイレに飛び込んだ
とにかく気持ち悪い
不快感が消えるまで私は吐き続けた
〜同時刻リビングにて〜
「絵麻その紙は？」
「私が来た日から毎日ポストに入っていたものです。昨日はなかったんですけど…。差出人も宛先も書いてなくて中を開けてみたら紙が1枚はいっていて…それがこれです」
私は皆さんに見える様に紙を広げた
どれも昨日の夜私が書いたものだ
誰も私の筆蹟をしらないから本物だと信じてくれるはず
「なんだよこれ…詩織姉俺たちのことそんな風に思ってたわけ」
「これが証拠になるんじゃねえか」
「かな兄はこれ見てもまだあいつがやってないって信じるのか？ほんとサイテーだなあいつは」
「辛かったな絵麻。気付いてやれなくてごめん」
「絵麻ちゃん、詩織がごめんね。兄として謝るよ」
「私も謝ります。詩織があなたを傷つけてしまったようで本当に申し訳ない」
「椿さんや雅臣さん、右京さんたちは悪くないです！私は大丈夫ですから…」
そう言って少し儚げに微笑めばみんな私の味方になってくれた
これでもうあの人に味方になる人なんかいない
出会ってからずっと思ってた
綺麗すぎて汚したくなると
今度はあなたが染まればいい
もっともっと真っ黒に
そうすれば私は劣等感に悩むこともなくなる
たくさんの偽りの仮面を被る自分の存在に嫌気がさすこともなくなる
あなたなんかボロボロになって壊れてしまえ
Side ？
仕事から帰ってきた僕はリビングで起きていた光景にびっくりした
事の中心にいたのは詩織ちゃんとちぃちゃんで兄さんたちもその周りを取り囲んでいる
聞こえてくるのは詩織を罵るちぃちゃんの声
違う
詩織ちゃんはそんなことしない
みんな知ってる筈なのに誰も否定しない
ちぃちゃんもどうしてそんなことしてるの？
ガタッ
詩織ちゃんがリビングを飛び出した
誰も追いかけようともしない
ねぇみんなにとって詩織ちゃんはそんな存在だったの？
僕はリビングを出て詩織ちゃんを追いかけた
Side end
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
