本当の悪夢のはじまり ページ11
リビングで過呼吸を起こして意識を失っていた私が目を覚ましたのはもう日も高く昇ったころだった
「あれ…私…どうしてここに？」
「おはよう、詩織」
「雅臣兄さん…おはよう」
「うん、顔色は随分良くなったね。体調は大丈夫？」
「特には」
「そっか。今日は日曜日だから1日ゆっくり休むこと、いいね」
「はい。そういえば祈織は？」
また心配かけてしまった大事な片割れ
「あの後、一回部屋に来てこれを飾っていったよ」
花瓶に活けられたのは花菖蒲
花言葉は”あなたを信じています”
祈織らしくて私は小さく笑った
「詩織、昨日の事とか聞きたい事はあるけどとりあえずご飯食べに行こうか」
何時もの優しい笑みを浮かべた長兄に私はコクリと頷いた
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
リビングに行くと昨日と同じようにほぼ全員が揃っていた
今度は、彼女もいる
私が入ってきた時に態とらしく怯えた様な表情をしていたが気にしなかった
「あんな事してよく絵麻の前に出てこれたな」
「ほんとほんと」
「大丈夫です…昴さん、椿さん。きっと私が何か気に障ることをしてしまっただけですから」
「お姉ちゃん、怖くない？僕が守ってあげるからね！」
「大丈夫だよ、弥ちゃん。せっかく家族になったんだから詩織さんとも仲良くならないと…」
彼女を中心に繰り広げられている光景
私が一体何をしたの？
「詩織、ご飯食べよう」
「ありがとう雅臣兄さん」
大きなテーブルに2人向き合って手をあわせた
右京兄さんが作ってくれたであろう食事は食べやすいような配慮がされていた
けど箸が進まない
雅臣兄さんがいる手前、残すなんてことは絶対できない
だから無理矢理食べきった
「ごちそうさまでした。雅臣兄さん私部屋に戻るね。看てくれてありがとう」
急いで部屋に戻ろうとしたらあの子が
「詩織さん、私何か気に障る様なことしてしまいましたか？だったら謝ります。だけど、こんな風に皆さんの事思っていたなんて酷いですね」
突きつけられたのは複数枚の紙
書いてある内容はどれも似たようなもの
”あんたなんか邪魔だ”
”私の兄弟を取らないで”
”みんな私のものなんだから”
意味わからない
「最低ですね。兄弟はあなたの物でも何でもないのに」
再び兄弟からの視線が集まる
私はまた嵌められたんだ…
私はリビングを飛び出した
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水無月のぞみ - 名前変換されてこそ夢小説じゃないの？ (2022年1月11日 6時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - ふぢさん» 最初のページに名前固定ですと明記してあります。ちゃんと読んでいただけたでしょうか？こちらも理由があって名前固定にしているので変えるつもりはありません。 (2014年12月1日 17時) (レス) id: cddaab9fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 名前書くところ、すぐにつくってくださいやくなこと (2014年12月1日 17時) (レス) id: 06f239ce38 (このIDを非表示/違反報告)
来栖歩美(プロフ) - 更新、お疲れさまでした！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 709b45f807 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 完結？おめでとー(*^ω^)ﾉ♪続編楽しみにしてる！ (2014年11月18日 19時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2014年10月2日 1時
