好きな人には意地悪したいんです。【五条悟】 (ページ13)

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13・ばか。ページ13

１年が入学してから２ヶ月、６月になった。

『傑、遠くの任務が入ったんだけど。』

傑「そうかい、一人？」

『ううん、硝子と二人。』

傑「珍しいメンバーだね。」

『うん、でさ、』

傑「ん？」

『これを悟に渡しておいてほしい。』

傑「悟なら教室にいるんじゃない？」

『いや、傑から渡して。。』

傑「これは？」

『五条家からの手紙。私から渡すと色々都合悪いからさ。』

傑「そうか、分かった。」

『３日間、硝子と私居ないから怪我しないでね笑』

傑「ああ笑」

『硝子、おまたせ。』

硝「手紙は？」

『傑に預けた。』

硝「渡すんだ。」

『うん、だって五条家の命令だから。』

手紙は高専のポストに入っていた。

封が弱くて中身が見えてしまった。

駄目だとはわかっていても、気になってしまって。

中の文章を読んでしまった。

「稲神の子を探しだし殺す事を要請する。
御三家の討論の末、五条悟によって殺すことが最も適切だと判断した。」

初めの文しか読まなかったけれど、その後も長々と”私”に関する情報が書かれていた。

手紙に集中していたせいで後ろに気が付かず、硝子も話を知っている。

都合が良いのか悪いのか、今日から硝子と私の合同任務が遠方で入っていた。

『行こう、硝子。』

半日かけて行く遠方任務は硝子とだと旅行のように感じられた。

『見て！硝子！きれいな山ー』

硝「A、これ食べる？」

『あ、食べるー』

硝「宿泊、ここか。」

『なんか、、、』

硝「汚いね。」

『言わないの！硝子！』

硝「明日は、朝から？」

『うん。』

正直この任務は私の階級に対しては低すぎる。
なにかおかしいのはわかってる。それは硝子も。

硝「無理はすんな。」

『あらやだ、イケメンー』

硝「笑笑」

『笑笑』

プルルルｒ

『硝子、携帯。』

硝「あー、もしもし？」

「は、？むり。」

「じゃあ自分でかけてよ。」

「連絡繋げてない？！なんで？」

「馬鹿だな。」

「A、悟。」

『え、あ。もしもし？』

悟「お前さ今どこ？」

『硝子と遠方の任務に。』

悟「階級は？」

『え？』

悟「任務階級。」

『３級とかそこらだと思うけど、』

悟「どこから言われた任務？書類の右上に書いてあんだろ。」

『未記入、、』