20代後半ハイキューファンが転生しました。【2】

第55話 ページ7

それからかなり時間が経ってあたりも暗くなってきた頃。



流石にやっぱり寒いな〜……



ノートを書く手がかじかむが、
2人の練習を見ているのが驚く程に楽しくて

なかなか帰る気にならない。



二人とも息が上がってる。

けど

日向「もういっちょ、！」

影山「…いくぞ、」




まだまだやる気だ。




影山のあげたボールを日向が返そうとする



と日向の手に落ちる前にボールを横取ったのは




月島「へーほんとに外でやってる」



月島くん。



月島「君らが初日に問題起こしたっていう1年？」

山口「うわTシャツ。寒〜」



後ろから山口が顔を出す。



影山「入部予定の他の1年か」


月島「この前も会ったけど…
あんたが北川第一の影山だろ？

そんなエリートなんで烏野にいんのさ」




あの二人、単体だったらあんなに可愛かったのにな〜…




日向「おおい！！土曜日は絶対負けないからな！」


日向が月島を指さして声を張る。



月島「あっそう。

君らには重要な試合なのかしらないけど、
こっちにとっては別にって感じなんだよね。」



月島「君らが勝たないと困るならー
手、抜いてあげよっか？」





ほうほうほうほうこれがウザ島くん。

先程の可愛さは何処へやら





その後も原作通り月島くんのいい性格は絶好調で

執拗に「王様」を連呼したり
北川第一の事を話題に出したり。



読んでる時も思ってたけど
この時の月島はほんと…



嫌な奴！！！！！





影山が胸ぐらを掴んでしまうのもわかる。




「…影山、」



思わず名前を呼ぶと月島の胸ぐらを離して




影山「切り上げるぞ、」

と力のない声。






月島「逃げんの？
土曜の試合も王様相手に勝っちゃったりして」




影山の肩が震えているのがわかった。



日向「…王様王様ってうるせぇ！俺もいる！！」

日向「試合で、その頭の上ぶち抜いてやる」




月島「…そんなキバんないでさ。
明るく楽しく程々にやろうよ。


たかが部活なんだからさ」






月島「じゃあまたね。



…A、帰るよ」





「…へ？」




完全にオタクとして存在を消し空気に徹していたので突然声をかけられめちゃめちゃに驚いた。

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