20代後半ハイキューファンが転生しました。【2】

第75話 ページ27

｢あ〜………これは…｣



その場に立ちつくして俯いている影山から
尋常じゃない程の怒りのオーラ…


月島｢ナイス後頭部!!!!｣

田中｢おぉい！！おまえだいじょぶかぁ？？！｣




げらげらと笑いながら影山を煽る2人に
菅原さんが煽るな！とツッコミを入れる。



くるっとその場で振り返って
真っ直ぐに日向に向かって歩く影山さん。



澤村｢お、おい影山、｣

｢影山…｣



もはや誰の声も届かない。




日向の前でピタリと立ち止まり


影山｢お前さ｣




影山がゆっくりと口を開いた


影山｢一体何にそんなビビってんの？
相手がでかいから？？｣


影山｢俺の後頭部にサーブ打ち込む以上に怖いことって、なに？｣




影山の腕が下から上にもちあがり
自らの頭を叩く。




こっっわ…………





日向｢トクニオモイアタリマセン｣



影山｢それじゃあとっとと通常運転にもどれ馬鹿野郎!!!!｣



影山に怒られた効果もあってか

日向の顔色が少し良くなったように見える。




整列をして第1セットを終えると

田中が日向に声をかけた。




田中｢おいこら日向｣



あっっっ！！これ私の好きなシーンです！！！



田中｢お前、他のやつみたいに上手にやらなきゃとか思ってんのか？｣

日向｢ちゃ、ちゃんとやらないと、交代させられるから、…｣





田中｢なめんなよ！お前が下手くそなことなんかわかりきってる事じゃねぇか！｣





くぅ〜〜〜！！すき！！！



田中｢いいか、バレーボールっていうのはなぁ！｣



田中｢ネットのこっち側にいる全員、もれなく味方なんだよ！！｣





｢かっこ、い…｣




思わず声が漏れる。




田中｢下手くそ上等、迷惑かけろ、足引っ張れ！
それを補ってこそのチームであり｣




田中｢先輩だ！｣




なんであの人モテないんだろう…
あんなかっこいいのに…




田中｢ほら田中先輩って呼んでみろ！｣

日向｢田中先輩…！！｣



菅原｢あれ先輩って呼ばせたいだけだな｣






｢がっごいい…｣


清水｢Aちゃん｣


田中にみとれていると潔子さんに名前を呼ばれた

｢はい！｣



清水｢一応、影山の後頭部看てもらっていい？
頭だから何かあると大変だから｣



｢わかりました…！｣


いかんいかん田中にみとれてる場合じゃない
私はマネージャーなのだ。



｢飛雄くん｣


しっかり職務を全うしなければ。

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