20代後半ハイキューファンが転生しました。【2】

第74話 ページ26

清水｢Aちゃんごめん、！手伝いに行けなくて｣


小走りで青城チームに戻っていく花巻の背中を
ぼーっと見つめていると潔子さんに声をかけられる。




｢あ、全然…！大丈夫です！
青城の方が手伝ってくれて｣



ありがとうございますと笑うと
よかったと微笑み返してくれる潔子さん。


丁度その時顔を真っ青にした日向が
体育館に戻ってきた。


あの後ずっとトイレにいたんだ…。




澤村さんが緊張を和らげようと声をかけるが
そう簡単には行かなかいようで…


困った顔をして潔子さんに助けを求めてくる。



すると、日向に近づいた潔子さんが


ポンっと肩に手を置いて





清水｢期待してる｣


トドメの一撃☆




ぼふんっと音を立てて日向くんショート。





結局、日向の緊張が解れることはなく

『烏野高校対青葉城西高校の練習試合を始めます。』



試合がスタート。


まぁ、あの緊張具合でまともに試合ができるはずもなく。



明らかに自分のボールではないのに飛びついてしまったり…


田中さんに激突したり…


よくわからんところでコケたり…



挙句の果てには審判の高い椅子に突っ込んでいってしまったり………




そんなこんなで点差は
青城 24対烏野 13の大差に。




澤村｢おし、確実に1点ずつ返してこう…！
次のサーブは……あっ…｣




どうにかチームを鼓舞しようと声を張る澤村さんが次のサーブは誰かと振り返ると…





｢よりによって…｣


菅原｢このタイミングで…｣


山口｢日向の、サーブ………｣





ガッチガチでボールを手にする日向翔陽がいた。



これは……




｢これ、やばいやつ｣

山口｢…へ？｣



ピーッと笛が鳴り響いてスタートの合図が出ると

その音に驚いてボールを上に放り投げてしまう日向。



そして満足に手も当たらなかったサーブは
真っ直ぐ地面と平行に飛んで





影山の後頭部へ迷いもなくぶつかっていった。

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