気をつけなアカンで！２１

甘えたい気持ち【メ：渋／横】 ページ16

渋谷side

久しぶりー。すばちゃんやで。

皆、最近どう？

こっちは最近関ジャムやフェスに出た影響もあってか、ちょいちょい色んな仕事が増えてきて、

前よりもグループだけやなくて個人の仕事の声もかけてもらえるようになってん。

でも………


渋「お疲れさまでした」
ス「あっ‼渋谷さん‼今日、めっちゃ良かったっすよ‼」
渋「あー､､ありがとうございます」

…やっぱこういうんは苦手。

今までも色んな現場で色んなスタッフの人らと関わってきたけど、

やっぱ皆で居る時と1人の時とやったら

上手く言われへんけど、なんか違う。

俺ってすぐ顔に出るし、あんま上手く喋れる方ちゃうやん？

そういうのって、ヒナとかヨコのが得意やんか。

…まぁ、いい年したオッサンが何を言うとんねんて話やけど。

この業界に何年居る思うてんねん。

いい加減慣れろや。

いつまでも人見知りしてる場合ちゃうぞ。

それは俺もわかってんねん。

せやから今も、自分より明らかに若くて無駄にテンション高いスタッフとも頑張って話した。

でも正直きっついわ…。



そんなん考えながらマネージャーの車に乗って家まで帰ってきてんけど

……なんやろ。色々考えたらなんか頭痛なってきたわ。

起きてるのもだんだんしんどなってきたし、

ササッと部屋着に着替えてベッドにダイブして

首元まで布団をガッと引き寄せた。

はぁ……情けな。

でも…こんなん言うたら笑われるかもしらんけど…

皆に会いたい…。

そんなん思ってたらなんだか泣きそうなってきて、

ゴシゴシと目を擦ってそのまま無理矢理眠ることにした。

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