【放オカCS】にこはいつでもにーっこにこ！ (ページ11)

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【備考】

彼女には愛する兄がいる。3歳差の、少しなよなよしているが、大好きな兄。  

彼女が兄の学ランや制服を来てくることがあるのは、兄(大切な家族)を感じられるからである

ちなみにその兄はあまり料理が上手という訳では無いため、にこが「お兄ちゃんの作ったご飯以外食べたくない」と駄々を捏ねても食べさせてあげられないことが殆ど。

彼女の髪を結っている黒のリボンは、にこが保育園児のときに父から貰ったプレゼントのようで、とても大事にしている。

[過去]

彼女の家計は母、父、兄、そしてにこの4人家族と、ペットの可愛らしい柴犬、ペロである。

家族は皆優しく、にこはとても幸せな幼少期を

過ごせなかった

にこが保育園児の頃、父はある日を境に、元の優しいあの父とは思えないほど豹変し、パチンコや酒に金を費やし、ある時は借金にまで手を出すような手に負えない人格になってしまった。

理由は仕事のミスなどのストレスが溜まりに溜まったせいで起こった軽い精神異常のようだ。

物事が上手くいかなかったり、都合の悪い幻覚・幻聴が見えたり聞こえたりすると物に当たったり怒鳴ったり、挙句の果てには家族にまで手を出すような荒くれ者になってしまった。

ペロは父のストレスのはけ口にされた際、割れた酒瓶を投げつけられ、その破片が刺さったまま放置されて苦しみながら死んでしまった。ペロが苦しんでいる最中も、父はペロを蹴ったり笑ったりしていた。そのときのペロの悲痛な鳴き声は、今も尚にこの頭に染み付いて離れない。

にこはその一部始終を押し入れに隠れて見ていたようだが、とてもじゃないが助けになんて行けなかった。だって怖かったから。

父がパチンコへ家を出たところで、堪えきれずペロに駆け寄り泣いていたにこの元へ、兄がにこを抱きしめてくれた。その兄も、とても辛そうな顔で必死に涙をこらえていた。

そのときに、にこの中に「私が家族を守らなきゃ」という使命感が生まれた

それは兄も然りであった。