ファミレス 前編 ページ7
ライブが夕方に終わり、まさやんの提案でご飯に行く事になった。
ご飯といっても、ライブハウスの近くにあるファミレス。
メンバーは私とオーラルの皆、そしてGENが組んでいる04 Limited Sazabysの9人。
オーラルとフォーリミで向かい合って席に座り、私は拓也君の横に座らされた。
「……何で拓也の横なんだよ」
「GENの横に座らせるわけないやろ？」
拓也君は笑顔でGENに言い放つけど、目が笑ってない。
そんな事お構い無しでフォーリミの皆は私に話しかけていた。
「全然変わってないから逆にビックリしたよなー」
『私も皆がバンドやってるなんて思わなかった』
「実は一学期からやってたんだけど、GENはライブ出来るようになるまで水沢には内緒にしてたんだよ」
「HIROKAZ！言うなよ！！」
GENは顔を真っ赤にしている。
『だからこの間、ライブ誘ってくれたの？』
「うん……。でも、まさか拓也と同じクラスだとは思わなかった」
GENが照れながら話していると、RYU-TA君が口を開く。
「……なあ、早く食べようぜ？」
「HIROKAZ、このピザ美味いよ」
「マジで？……おお！うまっ！！」
KOUHEI君がシーフードピザを切り分けて私に渡してくれた。
確か、KOUHEI君って私の隣の席だったよな。
いつも黒縁の眼鏡かけてたのに、
『ライブの時は眼鏡じゃないんだね』
「普段は掛けてるよ。ライブの時だけ外してる」
「ライブでは調子乗ってるからな」
「……お前が外せって言ったんだろ！」
そういってGENのピザを取り上げる。
「まだ食べてないのに！」
「知るか、馬鹿！」
GENたちがこうやって会話してる姿見てると落ち着くな。
あんな事なければ、まだ前の学校にいれたのに。
フォーリミの事も、もっと早く知れたかもしれないのに。
そういえば、拓也君たちの事すっかり忘れてた。
私は気になって恐る恐る横を向いてみる。
……なんだこのお通夜のような雰囲気は。
拓也君はずっとGENを睨んでるし、
あきら君は不機嫌な顔で唐揚げを頬張ってるし、
しげ君は退屈そうに携帯いじってるし、
まさやんだけニコニコしながらこの様子を見ているし……。
まさか、これを分かっててファミレス行こうって言ったのかな？
コーラの時といい、まさやんは何を考えているのか分からない。
つまらない。
Aと二人きりになれないなんて。
しかもGENがAの幼なじみやったとは。
Aを守らないと。
大事なお人形さんを独り占めしていいのは俺だけや。
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神吉ひなの(プロフ) - ほんとに更新お願いします。いいところで止まってしまっているので、、 (2017年8月28日 14時) (
レス) id: 8d3e88b876 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - きたの赤身さん» いえいえ！こちらこそすごく楽しませてもらってます！作者さんの文才に感心しっぱなしです！！笑これからも応援してます！！(*´∇｀*) (2017年3月5日 12時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - ふわりさん» コメントありがとうございました！凄い励まされたので更新頑張ります！ (2017年3月5日 2時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - コメント失礼します！とっても面白いです！物語の世界に引き込まれました！！是非更新していただけると嬉しいです！ (2017年3月2日 20時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - 月苺さん» ありがとうございます！KOUHEIさんをブラックキャラにしていいのかと思いながら書いていたので(笑)、気に入って頂けてるなんて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2016年12月16日 15時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの赤身 | 作成日時：2016年11月8日 3時
