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黒縁眼鏡と無愛想執事 ページ34

メイド・執事カフェと書かれた看板を見つけ、教室に入る。
「お帰りなさいませ……って、KOUHEI!?」
執事姿のあきらが出迎えてくれた。
俺が一人で来た事に凄い驚いてるみたいだけど。
「……義勝いる?」
「……え?」
「あ、いたいた。義勝!」
接客している義勝と目が合い、笑顔で手を振ったけど無視された。
よっぽど執事の格好が嫌なんだろうな。







義勝に席を案内され、椅子に座る。
「似合ってるじゃん。その格好」
「……お前も馬鹿にしにきたのかよ」
義勝は俺を睨む。
「そんな事言うなよ。友達が遊びに来たのに」
「ライブの準備あるからもうすぐ出なきゃいけないんだけど」
「マジで?応援に行こうか?」
俺はわざと笑顔で聞くと、義勝の顔つきがさらに鋭くなった。
「ところで、計画はどうなってんの?」
「順調だよ。今頃、GENと水沢が二人きりになってる」
「……まあ、俺の邪魔さえしてくれなければ何してたって構わないから」
義勝はため息混じりに言った。
「俺はバンドで真剣勝負したいから。だから、お前は俺の邪魔すんなよ」
「分かってるよ。その代わり、義勝も俺の言われた通りにしろよ?」
「……はいはい。分かってますよ、ご主人様」
義勝はそのまま教室を出ていった。
相変わらず、可愛げの無い奴だな……。









校舎の前で俺たちは水沢と待ち合わせをする。
次に、GENと水沢をあえて二人きりにする。
水沢と同じクラスの義勝には、LINEで現在の状況を報告してもらう。
GENと水沢が二人きりの時、拓也が割り込んでくる筈だ。
文化祭ライブの会場は三階の音楽室。
拓也は常に水沢の側にいるから、二人きりになるのは難しい。
行動するなら、オーラルが出番の時だ。





早く、Aと二人きりになりたいな。
その為に、あの無愛想な執事にはもうちょっと頑張ってもらわないとね。

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神吉ひなの(プロフ) - ほんとに更新お願いします。いいところで止まってしまっているので、、 (2017年8月28日 14時) (レス) id: 8d3e88b876 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - きたの赤身さん» いえいえ!こちらこそすごく楽しませてもらってます!作者さんの文才に感心しっぱなしです!!笑これからも応援してます!!(*´∇`*) (2017年3月5日 12時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - ふわりさん» コメントありがとうございました!凄い励まされたので更新頑張ります! (2017年3月5日 2時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです!物語の世界に引き込まれました!!是非更新していただけると嬉しいです! (2017年3月2日 20時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - 月苺さん» ありがとうございます!KOUHEIさんをブラックキャラにしていいのかと思いながら書いていたので(笑)、気に入って頂けてるなんて嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年12月16日 15時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたの赤身 | 作成日時:2016年11月8日 3時

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