君と僕だけの時間 (ページ14)

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その13 練習後の二人ページ14

練習が終わった頃、まさやんも鈴木君も私の事を名前で呼ぶようになっていた。
「明日学校で会おうな！A！！」
『うん。また明日』
私と山中君が遅く戻ってきた事に対して、三人は何も言わなかった。
買ってきた水を渡した時の、村上君の複雑な表情だけは気になったけど……。

一人、電車に揺られる。
携帯を見つめていると、山中君からメールが届いた。
【今度の土曜日にライブあるから来てな】
ライブのお誘いだった。
それだけかと思って、メールを下にスクロールしていくと
【今日はAを独り占め出来て嬉しかったで】

はあ、このまま電車で遠くに行きたい…………。

今日は、計算通りに事が進んだ。
あきらが俺らの様子を見に来るのは、想定内の範囲。
そして、それで確信したのはあきらもAが好きだという事。
あれを見て、あいつがどんな行動をするのか楽しみやな。
まあ、何をしようとAは渡さへんけど。